僕が君の為に笑おう《JW》 (ページ19)

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○ ページ19

「…私でいいなら、よろしくお願いします」

『ほんまに？…え、ほんま？』

「ふふ、ほんま」

そう言って指輪を持つ俺に抱きついてくるA。

『な、A、めちゃめちゃ見られてる(笑)』

「え、うそ、恥ずかし…」

コース決めたときの話し合いにいたウェイターさんがふにゃりと笑う。

俺も笑って応えると、口パクで“おめでとうございます”と言われてほっこり。

ウェイターさんがいなくなるのを見届けて、耳を真っ赤にして離れた彼女の手を取る。

左手の薬指にぴったりはまる指輪。

…こんなに緊張するんやな、びっくりやわ。

「きれい…」

ジュエリーショップの店員さんの、めちゃめちゃ悩んで選んだやつ。

ライン上にストーンが入ってて、真ん中はダイヤモンドに、端の2つはピンクダイヤモンド。

何回もAがつけているところを想像しながら選んだけど…

やっぱり、似合うな、想像以上に。

『これからもよろしくな？』

「ふふ、こちらこそ」

こんなに幸せな気持ちが溢れることってあるんやな。

一生をかけてAを守ると決めた、あの日のお話。

マロングラッセ*永遠の愛
ダイヤモンド*真実の愛
ピンクダイヤモンド*完全無欠の愛

story3￤気持ち￤Takahiro.H -fin-
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