45. 本領発揮 ページ45
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それを見て、サキちゃんがクスリと笑う。
「お。松本くんの本領発揮か!?」
サキちゃんは、松本くんと同期なだけあって、彼について話題が豊富だ。
「いいよ?何食べたいの?」
「えーーー♪じゃあ、イタリアンがいいです!」
「いつがいい?」
「松本さんのご予定は?」
そんな会話を遠くに聞きながら、サキちゃんは小さい声で私に言った。
「松本くんって、誘われると、結構簡単に女の子とゴハン行っちゃうんですよ(笑)」
「へえー。」
「でもね?面白いことに・・・」
なんだ?そう思って、小声のサキちゃんに顔を近づけたのと同じくらいのタイミングで、
「やっぱりお食事だけなんですか?」
って、松本くんと食事の約束をしてるのとは違う子の声がした。
どういう意味?
ふと眉をひそめた私を見て、サキちゃんが小声で言う。
「そうなんですよ。どの子とも、食事だけ。あとは家まで送ってバイバイなんです(笑)」
「ウソだぁ〜(笑)」
確かにこの前は、送ってバイバイだったけど、あんなに簡単にキスしてくるような彼が食事だけだなんて、信じろってほうが無理(笑)
すると、松本くんは、
「え?もちろん。だって、食事に行こうって話でしょ?(笑)」
それがなにか?ってくらい、しれっとそう答えた。
「え?じゃあ、お食事以外もってリクエストしたら、応えてくれるんですか?」
・・・あの子は一体、何を言ってるんだ?(苦笑)
サキちゃんも同じことを思ったらしく、ふたりで顔を見合わせて苦笑いをしていると、
「それはダメ(笑)」
予想外な答えが聞こえて、ふと彼を見る。
「どうしてですか?」
「俺、会社の子には手ぇ出さないの。」
「それは・・・会社の子じゃなければいいってことですか?」
「うーん・・・ちょっと違うかなあ(苦笑)」
その頃には、なんとなくそこにいる全員(言葉の分からないミーケルは別として)が、彼らのテーブルの会話に興味津々になっていて、
「おまえ意外とまじめなんだなあ(笑)」
って、プロジェクトリーダーから言われた潤くんは、
「社内に好きな人がいるんで。」
はっきりと、そう言った。
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ゆん*(プロフ) - ぴーまんさん» そう!あっちこっちにふらふらり。そんな優柔不断な子が描きやすいんです(笑)Jの攻めにご期待くださーい! (2014年9月3日 23時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーまん(プロフ) - ゆん*さん» ほんとだぁ~恋愛マスターみたい(笑)ゆんさんの描く主人公ちゃんって、結構フラフラしてますよね?(笑)キライじゃないです~(笑)潤くんの攻めに期待大です~o(^o^)o (2014年8月31日 19時) (レス) id: e9e2051c7a (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - ぴーまんさん» 攻めて、引いて、どう出てくるのか・・・どうぞお楽しみに☆ (2014年8月31日 14時) (レス) id: 6cd285a405 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - ばにらさん» 満喫していただいてるようで嬉しいです♪第2章もどうぞよろしくでーっす! (2014年8月31日 14時) (レス) id: 6cd285a405 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーまん(プロフ) - 潤くんハピバ~o(^o^)o豹変潤くん攻めますね~♪ (2014年8月30日 20時) (レス) id: e9e2051c7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆん* | 作成日時:2014年8月27日 23時