28. 初めての後輩 ページ28
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私のスクリーンセーバーを見ながら、松本くんは楽しそうに話す。
「僕、結構インテリアを見るのが好きなんですけどね?このシリーズに出会ってからは、もう一筋で(笑)」
フフッ。かわいい。
「なんていうのかなあ・・・北欧のテイストの中に、なにか懐かしいものを感じるっていうか・・・」
「・・・」
「すごく、あったかい気持ちになるんですよね・・・」
そう言って、愛おしそうに画面を見つめる松本くんを、かわいく思って、つい、
「ありがと。」
って言ってしまった私に、松本くんは不思議そうな顔をした。
「・・・え?」
「あ。ほら!これ、私がいる会社の製品だから!」
あ、あぶなーい。
愛おしそうに私の作品を褒めてくれる松本くんに、つい気を許してしまった・・・。
「ああ。そういえば、そうですね。」
その言葉に、今度は私が不思議そうな顔をする。
「あれ?松本くん、私の出向先、知ってたの?」
「・・・ああ、翔さんに聞いてて・・・」
「そうなんだ(苦笑)」
「もう、あの人、僕と飲んでても、“月野がさー”って・・・そればっか(笑)」
「ええー?(笑)」
「月野さんって、翔さんの初めての後輩なんですって。」
そうだった。
「だから、もう、かわいくて仕方ないって感じらしくて・・・なにかあるとすぐ、“月野はこうだった”とか・・・うるさいっつの(苦笑)」
アハハ(笑)
「ホント、櫻井さんにはずいぶんとかわいがってもらったんだよねえ。本当に感謝してます(笑)」
新人の頃を思い出して、フと微笑がこぼれる。
すると、
「月野さんは・・・翔さんと付き合ったりって、考えたこと、ないんですか?」
なんて、おかしな質問をしてきた。
「えー(笑)ないよ(笑)だって、櫻井さんは、私にとってお兄ちゃんみたいな存在だもん。」
「フッ。同じこと言ってる(笑)」
「え?(笑)」
「翔さんも、“月野はかわいい妹だからなー”って。」
ほら(笑)
「でしょー?櫻井さんは、私のことオンナだと思ってないからね(笑)ま、だからこそ、安心して櫻井さんちに泊まれちゃうんだけど(笑)」
会話の流れがあまりにも自然で、つい、サキちゃんに話してるような感覚になっていたのか、言った後すぐにシマッタ!と思った。
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ゆん*(プロフ) - ぴーまんさん» そう!あっちこっちにふらふらり。そんな優柔不断な子が描きやすいんです(笑)Jの攻めにご期待くださーい! (2014年9月3日 23時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーまん(プロフ) - ゆん*さん» ほんとだぁ~恋愛マスターみたい(笑)ゆんさんの描く主人公ちゃんって、結構フラフラしてますよね?(笑)キライじゃないです~(笑)潤くんの攻めに期待大です~o(^o^)o (2014年8月31日 19時) (レス) id: e9e2051c7a (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - ぴーまんさん» 攻めて、引いて、どう出てくるのか・・・どうぞお楽しみに☆ (2014年8月31日 14時) (レス) id: 6cd285a405 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - ばにらさん» 満喫していただいてるようで嬉しいです♪第2章もどうぞよろしくでーっす! (2014年8月31日 14時) (レス) id: 6cd285a405 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーまん(プロフ) - 潤くんハピバ~o(^o^)o豹変潤くん攻めますね~♪ (2014年8月30日 20時) (レス) id: e9e2051c7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆん* | 作成日時:2014年8月27日 23時