-18- ページ18
.
思う存分彼女とのキスを堪能した俺が、ゆっくりと唇を離すと、
はぁ･･･っと息を吐いた彼女が、
「翔くん･･･」
そう言って、うつむいた。
「どうしたんだよ？(苦笑)」
いつもと様子の違う彼女に、そう言って顔を上げさせようとすると、すくっと立ち上がった彼女は、
「とにかく･･･今日はもう帰って、ゆっくり眠ったほうが、いいよ･･･」
って言って、そのまま仮眠室を出て行った。
あれ？
俺、なんか、変なことしたか？
彼女の行動が腑に落ちなくて、なんだ？とは思ったけれど、
また熱が上がったのか、めまいに襲われた俺は、そのままソファにドサリと倒れるように横たわると、目を閉じた。
それからどのくらい時間が経ったのかは分からないけれど、
「もぉ･･･だから、おうちに帰りなさいって言ったのに･･･」
って言う声が遠くから聞こえてきて、再びおでこに何かが当たる感触を感じて目を開けると、目の前には彼女がいた。
あれ･･･？
その姿を見て、なんとなく違和感を感じはしたものの、
「A･･･戻ってきてくれた･･･の？」
そう言って、彼女の顔を見ていると、はあ？って顔で何かを言っていたけれど、俺はそれどころじゃないくらいに身体が熱くって、無性にシャツを脱ぎたくなった。
そんな俺の行動を止めるかのように、彼女に手を握られて、
『ほんっと、歯止めが利かなくなってんな(苦笑)』
自分でもそのサカりっぷりに呆れながらも、
「A･･･もう一回、キスしていい？」
そう言って彼女の手を握り返して、口元に唇を寄せていくと、あと少しで唇が重なる･･･というところで、急に身体を押し返された。
え･･･？
一体何が起きたのか理解できなくて、硬直している彼女の顔を覗き込んで名前を呼ぶ。
「A･･･？」
すると、今度はノックの音とともに、
「翔くん？いる？」
っていう声が聞こえてきて、その声を聞いた彼女は、俺の手を振り払って立ち上がると、ドアに駆け寄りそれを開けた。
中に入って来た松潤とAが、よくわからないやりとりをしているのをぼーっとしたまま見つめていると、
俺に視線を向けた松潤は、
「もー･･･そんな熱っぽさ全開の顔して･･･意識だってぼーっとしてんだろ？帰れ、って(苦笑)」
そう言いながら俺に近付いてきた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1238人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆん*(プロフ) - 若菜さん» 私も見習わねば（笑）ライブ、すごい倍率なんですってね？その分、こちらの翔くんで心を潤していただけたら嬉しいです！！こちらこそ、いつもどうもありがとうございます☆ (2014年12月7日 18時) (
レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - しずくさん» 決戦の時も、終了〜。あとは甘翔一直線でーっす♪ (2014年12月7日 18時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - vamkameさん» 女性ホルモン、翔くんの心拍数とは反比例して上がり続けますように☆ (2014年12月7日 18時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - メリーさん» ソファに並んで映画（笑）ぜひとも間に挟まれたいです♪ (2014年12月7日 18時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん*(プロフ) - しょうこさん» キュン、ありがとうございまっす！無事オシオキも終わりです。甘翔をお楽しみくださいねー。 (2014年12月7日 18時) (レス) id: ef176538c5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆん*
| 作成日時：2014年10月31日 23時
