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淳太に「距離を置こう」と言われてから
私の心の中は大きな物を失ったように穴が空いてしまった。
あの時の淳太の声が頭から離れなくて
気を抜くと、すぐに涙が落ちてしまいそう。
今日も、どうやって１日を過ごしたのかわからない。
気づいたら仕事が終わっていて、
フラフラといつもの帰り道。
どこかでばったり会ったりしないかな、なんて
無意識に淳太の姿を探してしまう。
貴「……あれ、」
帰り道にあるコンビニに見慣れた淳太の車。
あぁ、とうとう幻覚でも見え始めたのかな
貴「…っ、」
コンビニから袋を下げた淳太が出てきて、
こちらには気づく様子もないまま、
車に乗り込んだ。
気づくわけないよね、そもそも気づいたとしても、
距離を置いてるんだから、お互い気まずくなっちゃうかもしれない。
なんて少し寂しいけど、
しょうがないって、止まっていた足を動かした時、
貴「なん、で、」
一瞬、時が止まった気がした。
コンビニから出てきた車には
淳太だけじゃなくて、助手席に噂の女性。
貴「…やっぱり、私よりあの人の方がいいのかな、」
小さくこぼれ落ちた言葉が
自分でも驚くくらい、ストン、と心に落ちて、
あっさりと状況を飲み込んでしまっている。
貴「あれ、？」
そのせいか、頬を伝う涙が自分の物と思えない。
急に鉛のように重くなった足が動かず、
その場で立ち尽くし、ただアスファルトにできたシミの数を追っていると、
急にぐんっと後ろに引っ張られる身体。
力が入らず、思うように動かない体は
「あ、倒れる」と咄嗟に思っても
そのまま重力に身を任せることしか出来ない。
咄嗟に衝撃から耐えるようにギュッと目を瞑ると、背中には想像していた衝撃なんかじゃなくて
もっとずっと柔らかくて、大好きな匂いに包まれる。
この匂いは、、
貴「濱ちゃん、？」
紫「…何してんねん、行くで。」
後ろに感じた温もりが身体から離れたと思うと今度は濱ちゃんの大きな手から伝わる。
なんでこんな所に濱ちゃんが、？
濱ちゃんはさっきの見てたの、？
聞きたいことは山ほどあるのに
肝心の口は開かず、
ただ濱ちゃんの温もりを頼ってついて行った先は、
…久しぶりの濱ちゃんの家。
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かおり(プロフ) - 久しぶりに占ツクを開きました。続きが読みたい！更新、楽しみに待っています。 (2018年1月3日 19時) (
レス) id: 640a729e91 (このIDを非表示/違反報告)
あや - 大好きな2人なので！早く続きが気になります！笑笑 (2017年10月2日 16時) (レス) id: ebfc3eea64 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - 昨日初めて読ませてもらったのですが、とても面白くて一気読みしました！これからも無理のないペースで更新頑張って下さい！楽しみにしています(^^)v (2017年9月3日 9時) (レス) id: 1468dc519d (このIDを非表示/違反報告)
咲羅(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています！このお話し切なすぎて泣いちゃいそうです。これからも更新頑張ってください！！ (2017年7月25日 17時) (レス) id: 16daf3422a (このIDを非表示/違反報告)
な っ つ ん .(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています！もう�陲舛磴鵑�切なすぎて…。これからも楽しみにしています！！ (2017年6月26日 22時) (レス) id: afa2549684 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう
| 作成日時：2017年6月12日 9時
