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淳太と付き合って、しばらくたった。
といっても、ほとんど幼馴染みの頃と
さほど変わらない関係。
濱ちゃんとも、変わらず、
あの日の少し低い声も慌てて切った電話も
何も無かったかのように、いつも通り。
あと……
貴「またか……」
受付のカウンターから見える、
淳太と佐伯さんが2人で会社を出ていく姿。
ただの仲のいい同僚だ、と思っていても
ヤキモキしちゃって、
我慢してても、
佐伯さんと一緒にいる淳太の楽しそうな笑顔を
見るとやっぱり不安になってしまう。
やっぱり、私なんかより
美人で仕事ができて、一緒にいて笑顔になれる人の方がいいのかもしれない。
それでたまに淳太と喧嘩してしまう
素直に、「ヤキモチやいた」って言えればいいのに
変に幼馴染みが邪魔をして素直になれない。
濱ちゃんに話を聞いてもらって、
仲直りして、っていつものパターン。
だけど、今日は違ってん、
『佐伯さんって中間さんのこと狙ってるらしいよ』
『でもいい感じだよね〜、美男美女だし』
『よく一緒におるもんね〜』
いつもは気にならない噂話も
今日は嫌ってほど耳に入って
一緒に帰ってる時も、
いつもみたいに話が弾まない、
黄「…なに怒ってるん」
貴「別に、怒ってへん」
黄「怒ってるやろ」
貴「っ怒ってへんって！」
黄「はぁ…思ってることあるなら言えや、」
貴「淳太に…淳太に言ったって変わらへんやんか！」
黄「わからへんやろ！！…はぁ、」
淳太の呆れたようなため息が、
やけに静かな車内に響き、訪れる沈黙。
こんな空気にしてるのは、
わたしのせいなのに、八つ当たりみたいに
キツイ言い方になってしまって、
その度に、淳太のため息が
わたしの心をえぐる。
黄「どーすればええねん、俺は」
貴「…乗り換えて、ええよ」
黄「はぁ、？」
貴「年下の私なんかより、っ、美人な佐伯さんの方がええんちゃう、？」
本当は、こんな事言いたくない
乗り換えて、なんて思ってもない
だけど、1度開いてしまった口から
どんどんと思ってもない言葉が零れ出す
黄「はぁ、…俺のこと信じてへんの？」
貴「……っ、」
黄「……着いたで、」
こっちをひとつも見ない淳太。
どんな顔をしてるのか怖くて見ることができない。
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かおり(プロフ) - 久しぶりに占ツクを開きました。続きが読みたい！更新、楽しみに待っています。 (2018年1月3日 19時) (
レス) id: 640a729e91 (このIDを非表示/違反報告)
あや - 大好きな2人なので！早く続きが気になります！笑笑 (2017年10月2日 16時) (レス) id: ebfc3eea64 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - 昨日初めて読ませてもらったのですが、とても面白くて一気読みしました！これからも無理のないペースで更新頑張って下さい！楽しみにしています(^^)v (2017年9月3日 9時) (レス) id: 1468dc519d (このIDを非表示/違反報告)
咲羅(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています！このお話し切なすぎて泣いちゃいそうです。これからも更新頑張ってください！！ (2017年7月25日 17時) (レス) id: 16daf3422a (このIDを非表示/違反報告)
な っ つ ん .(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています！もう�陲舛磴鵑�切なすぎて…。これからも楽しみにしています！！ (2017年6月26日 22時) (レス) id: afa2549684 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう
| 作成日時：2017年6月12日 9時
