51. ページ1
.
お店から出てくるお客さんたちは
不思議そうな顔で私を見る。
だけど、そんなことも気にならないくらい
わたしの頭の中は告白のことでいっぱい。
家を出る前も思ったけど、、
貴「気合い入れすぎたかも…」
いまさら考えても後の祭り。
そわそわしながら、
何度も、何度も時間を確認する。
たいして進まない時計の針に
もやもやしながらも、ただ、ひたすら待つ。
.
.
どのくらい待っただろう。
体感では1時間くらい経ってるのに
時計をみると、21時を少し過ぎた頃。
貴「すーっ…はぁ、」
大きな深呼吸をしたとき、
聞きなれた音が後ろから聞こえた。
赤「夏目…さん…？」
どくんっ、と大きく胸がなる。
だって…
振り向いたらそこには、
きっと重岡さんがいるのに、
私を呼ぶ声を聞いて、思い出したのは
あの日、後ろから聞こえた
ダイキさんの声……
.
.
ストラップを落としてしまって
わざわざ走って追いかけて来てくれた、
あの時の重岡さんの声と
たった7回だけだったのに
こんなにも覚えてしまってる、
後ろから聞こえたダイキさんの声。
どうして…
どうして、ダイキさんと重岡さんが
こんなにも重なるんだろう、、
ゆっくりと、振り返ると、頭をかしげて
不思議そうに私を見つめる重岡さん。
赤「忘れ物でもしました？…あ、今ならまだ神ちゃんおるんで中入りますか？」
と、たった今出てきたばかりの
扉をまた開けようとする重岡さんの腕を
赤「っ…え、？」
思わず、ぎゅっと引き止めてしまった。
貴「…あ、えっと…っ」
あんなに考えていたのになにも言葉が出てこない。
あ…そもそもなにも思いついてなかったんだった、
そんなことを考えてると、斜め上から
大好きな声が聞こえて我に返りぱっと手を離す
赤「…あの、何かありました？あ！神ちゃん待ってたりします？」
貴「ちがっ、！…いや、その…
……重岡さんを、待ってました、」
赤「え！俺ですか！？」
目をまんまるに見開いて
驚いた顔をする重岡さんに
私はそのまま言葉を繋げていった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2164人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りんか - 続きが、、続きが読みたいです、、キュンキュンが止まりません、、！ (2020年6月14日 2時) (
レス) id: c4177609e4 (このIDを非表示/違反報告)
★ - ページ14（一番最後のページ）の【赤「……はぁ、侑ちゃんほんま可愛ええな」】→名前変換できてないです パート1のコメント欄間違い2つ指摘したので直してもらえたら嬉しいです。 (2017年11月21日 0時) (レス) id: 44661be576 (このIDを非表示/違反報告)
重太郎 - 更新頑張ってください！待ってます！ (2017年6月23日 18時) (携帯から) (レス) id: 753aed4fdb (このIDを非表示/違反報告)
りゅうな - 完結おめでとうございます！めっちゃキュンキュンしました！これからも頑張ってください (2017年6月10日 20時) (レス) id: 156d9bc4a9 (このIDを非表示/違反報告)
∞菜の花∞(プロフ) - 完結おめでとうございます！しげの繊細な性格が細かくて切なくて、更新されるたびにドキドキしてました！ふわふわキュンキュンな素敵なお話をありがとうございました！表現力も素晴らしくて尊敬の域です！これからも期待しています！ (2017年6月10日 6時) (レス) id: 9fedf6934a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆう
| 作成日時：2017年6月9日 6時
