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EH side




何も言えない


何もできない


ただ、隣にいる彼女の手を握ることしか


僕にはできない。






EH「もう、泣かないで」



また拒まれるんじゃないかって怖かった


だけど僕の手は止まらない



本能にただ従う



そっと、彼女の頭を抱え込むように抱きしめる




最初は吹っ切れたように話していた彼女が、途中から涙混じりになって、終いには声を漏らして泣いていた



泣いてる彼女を放っておけるわけがない


少しだけでいいから


その胸の痛みを僕に分けて欲しかった




ギュッと彼女を抱きしめる

ふわりと彼女の匂いが鼻について後悔する




離せない


そんな、香り








「ウニョク、さん」



どれくらい時間が経ったのかわからない



彼女は僕を拒まなかった


むしろ、僕の胸にしがみついて泣いていた


そんな彼女がただただ恋しくて、愛おしくて仕方なかった





EH「ん、もう大丈夫?」



少しずつ涙が治まってきたのか、僕の胸から顔を上げる時にはもういつものAだった




「ごめんなさい、」

EH「何が、、っ!」




離れた彼女の視線の先を辿れば


びしょびしょになった僕のシャツ




「クリーニング出すので、、」

EH「あ、はは」

「ウニョクさん?」




少し口元がニヤついてしまう


肌にまで彼女の涙を感じる


嫌じゃない、むしろ



僕を頼って、僕の胸で泣いてくれたことに


すごくすごく嬉しいんだ




EH「A」

「はい、?」



彼女を見つめれば、見つめ返してくれる


赤くて、少し潤んだその瞳




手を伸ばして、触れる頬




さっきは拒まれたけど、今は拒まれない




EH「僕がそばにいるから」




ほんの一瞬



その空間だけ時が止まったみたい






彼女の瞼にチュッと、唇を落とす



「っ!?」



ビクッと肩を震わせた彼女だけど


頬を赤く染めて、なに?なんて顔で僕を見つめる




EH「もうあいつのために泣かないで?」




そう言って笑えば


彼女も優しく笑う




「はい」






もう会わないと決めていた

こんな気持ちなんてって思っていた


だけど、神様はまだ僕を見捨ててなんてなかった


こんなに近い距離で、彼女のそばにいれた



ドンヘなんかに、絶対負けてたまるか






僕はすごくすごく、誰よりも



Aのことが好きだ。

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ゆん(プロフ) - ユナさん» いつもゆんの作品を読んでくださって、本当にありがとうございます(^_^)! (2015年3月9日 23時) (レス) id: abf7d627aa (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - ゆんさん» はい!待ちます!(^^) (2015年3月9日 13時) (レス) id: 586864ee75 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - ユナさん» lovemeはしばらく更新する予定がないので、パスワードつけさせてもらいました( ; ; )更新再開するときはパスワード外させてもらいますので、いつになるかわかりませんが、それまでお待ちいただけますか( ; ; )? (2015年3月9日 10時) (レス) id: abf7d627aa (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - lovemeのパスワードはなんですか?(;_;) (2015年3月9日 8時) (レス) id: 586864ee75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆん | 作成日時:2015年2月10日 3時

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