愛しい人

18 you ページ18

「ただいま〜」

いろいろあって疲れた。本当に疲れた。

まさか、彼がお店に来るなんて誰が想像したか。
しまいにはアドレスと番号の書いた紙切れを渡されて？どうゆうこと？

本当に自惚れてしまう、、


母「おかえり、A」

「あ、お母さん、ただいま」

母「ご飯は？」

「ううん、いらない。疲れちゃったからお風呂はいってゆっくりするね」


そう言って二階への階段を上る。


思いっきりベットに飛び込む。


「はああ〜…」


今でも信じられない。
ポケットに手を入れて例の紙切れを目の前にもってくる。


どうしてだろう。彼はドンへさんの感想をって言っていたけど、、
その感想を聞いたら、この変な関係は終わるの？？



いやだ。


せっかく掴んだチャンス。彼と付き合う付き合わないなんて考える日は日々あった。

彼と付き合ったらこうなるのかな、なんて。


ただの妄想が、今、少しだけ現実に向かっていて。

きっと相手にされない。ただのファンのわたしなんか。

でも、少しでも、私という存在を知っていてほしい。

そういえば、アクセサリーショップでドンへさんのブレスレット買ったなって、選んでくれた店員さんが僕はファンでって、、、、


それだけでいい。それだけでいいから、、

お店にまた来てくれた時に、あの時はありがとうございましたって。また相談に乗りますって。そうゆう関係でいいから。


あわよくば付き合えたら、なんて思ってはだめ。だめだよわたし。わたしと彼は住む世界が違う。

あくまでも、ファンとアイドル。


大丈夫、今まで通りにやっていける。





気がつくと日付が変わっていた。

「え？！うそ？！お風呂入らなきゃ！」



急いでお風呂に入って髪の毛を乾かして、また自分の部屋に戻る。



眠い、、、明日もお仕事〜 泣


携帯を充電器に差し込んで、思う。


「あ、、連絡、、、」



連絡してね



と、彼は言っていた。



するべき、なの？？？


じっと、その場から動けないでいた。

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