幼なじみ？腐れ縁の間違いです (ページ45)

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塩４４ページ45

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楽しかった冬休みが終わり、早くも１週間

またもだるい学校生活に舞い戻ってきたのだ

あ"～～まじでめんどい

ほんとに家出たくないてか歩きたくない学校行きたくない…

私の将来の夢、引きこもりニートになることだからさ(ｷﾘｯ

YG「何がキリッだよ。ろくな夢じゃねえな」

人様の夢に文句つけてくる無礼者、その名もミンユンギ

こつんと軽く頭をはたかれた

力加減をしているあたりが悔しい

『文句言わないでくれます？だったらユンギの夢は何なのさ』

横目で睨んでやると、何故かユンギは黙ってしまった

YG「あー、俺は…秘密で」

居心地が悪そうに言う

ずるい‥けど、別にいい

ふ、秘密って言ったって私は知ってんだからね

将来は音楽プロデューサーになりたいんでしょ

昔、目ぇきらきらさせて言ってたの私覚えてるからね

『まぁそういうことにしといてあげるよ』

YG「なんだよ…」

本人は忘れてるみたいだけど

『…ユンギさぁ』

「ん？」

『いっつも私に置いてくなってキレるけどさ』

「おう」

『君こそ、私のこと置いてかないでよ』

「…おう」

私は怖い

いつか、”音楽”がユンギを連れ去ってしまいそうで

膨大な音、メロディ、リズム…

それらに吞み込まれて、惹かれて、ユンギが遠くに行ってしまいそうで

口に出さないだけで、

本当は

誰よりもユンギがいないことに怯えているのは、いつだって私なんだ

彼から紡がれるメロディは素晴らしい

けれど、それに比例して私を彼から引き離してしまう

連れ去ってしまう

そして、私一人で取り残されるのだ

何度も夢に見た

そのたびにユンギを見て、触って安心した

彼はまだここにいる

ユンギは私を危ないというけれど、本当に消えてしまいそうにあやういのは彼の方だ

だから神様

どうか、お願いします

私からユンギを取らないで

結局残るのは、子供じみた執着だけだ

ねぇ、ユンギは知らないでしょう？

私は毎年初詣で、何を願っているか

おばさんもジョングク君も私も、皆思っているよ

音楽に愛されすぎている彼は、いつか神隠しみたいに音楽に連れてかれてしまうんじゃないかって