幼なじみ？腐れ縁の間違いです (ページ13)

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塩１２ページ13

ユンギside

お昼休み

Aとサナと別れた後、一人で廊下を歩いていた
あいつのまぬけヅラを思い出して、思わず笑ってしまう

「…ね、Aちゃん可哀想」

耳に飛び込んできた声

Aの話か？

廊下の隅でこそこそと話している奴ら
変なこと言ったらぶっ潰す

聞き耳を立てていると、どうやら悪口ではなさそうだ

「幼なじみだからって、ユンギ君と仲良くしてあげてるけどさぁ・・」

「ユンギ君、派手だしちょっと不良っぽいし、Aちゃんとばっちり受けてるらしいよ」

・・は？

「この前も、先生に呼び出されてたよ」(普通に宿題忘れ)

「あー確か、なんか怖い人にも絡まれそうになってたよね。サナちゃんが追い返してたけど」
(ドジってぶつかった)

「Aちゃんも迷惑してるよね」

迷惑

「「ユンギ君なんかと一緒にいるからだよね～」」

「ほんと、Aちゃん可哀想。ユンギ君なんかがいるから」

Aが

かろうじて平常を装ってクラスに戻ったけど、心は荒れていた

‥Aは、俺のことが迷惑なんだろうか

もしかして、一緒にいるのも幼なじみってだけで俺のことは嫌いなのか

Aに迷惑がられてたらどうしよう

ぐるぐると考えてしまう

こんなの俺らしくない

昔からそうだ

Aのこととなると、不安で不安でたまらなくなる

高校に入ってからは不安材料がなかったから、油断していた

…五時限目、理科だっけ

Asie

ユンギは、昔から私のことになると弱い

自分については何言われても平気な癖に、私のことを第三者から聞くと大変だ

ユンギはああ見えて、とてもやさしくて繊細だから

一人で考え込んでしまって、ダウンしてしまう
場所、タイミングは問わず

その時はおばさんでもジョングク君でも手に負えないらしくて、長くて二日くらいずっと私といる

・・昔から、不良っぽいユンギと一緒にいることで色々と言われてきた

中学生の時、私が『一緒にいてめんどくさい時もあるけど、なんだかんだ楽しいから邪魔しないで』って言ったのが、前半だけ切り取って間違った形で伝えられて・・

「Aちゃんもユンギ君のこと迷惑だって」

その時はユンギが死にそうな顔して確認してきたから、すぐ否定したけど

その時以来、ユンギは「迷惑」「嫌い」という言葉にすごく敏感だ

‥まさに恐怖症とか、病気レベルで

バカだよねぇ

調子乗るからあんまり言わないけど、私はユンギのこと大好きなのにね