／１９「１２月」 ページ21
Aside
あ「よしっ…と……」
荷物を置いて、下に降りると八田ちゃんが何か考え込んでいた
十「あ、A。終わったの？」
あ「だいたい。八田ちゃんどうかしたんですか？」
草「あぁ…伏見に十束に似とるって言われたんやろ？それ考えてんのとちゃう？」
あ「んー、言われた気がする。でも、十束さんに似てるとか嫌なんだけど」
十「えー、Aひどいよ」
十束さんの隣に座ると、カウンターに座ってた八田ちゃんが振り返る
八「具体的には思い浮かばねぇんだけど…やっぱ似てる……」
十「あははっ、こんなイケメンな子に似てるとか俺嬉しい」
あ「何くっついてんです、離れてくださいー」
ぎゅうぎゅうと抱きしめられて、なんとか逃れようとソファの背もたれを掴んでみるがめちゃくちゃ力が強い
十「だってAあったかいんだもん」
あ「湯たんぽじゃねぇから。つか、重い」
草「女の子がそないな言葉遣いはあかんで」
あ「漢になる身として、八田ちゃんの言葉遣い勉強になりますよ」
八「そうか？」
草「やめぇや」
ため息を吐いた草薙さんを見て、ケラケラと笑っていると、ゴンッゴンッという音が響いてきた
草「尊、いつまで寝とんねん」
周「…ん」
「「「ちぃーすっ！」」」
十「おはよう、キング」
十束さんの言葉に尊さんは緩く手を挙げて、カウンターにドカリと座る。隣にはもう既にアンナが座っていた
十「はぁ…ぬくぬく」
あ「お店の温度上げませんか」
草「十束が寒がりなだけや」
あ「燃やす……？」
片手をボウッと炎を灯らせると、ヘラりと笑った十束さんの手によって消されてしまった
十「残念」
あ「だぁっ！もうっ！くっつくなよ！」
十「やーだ。このぬくぬくは手放せない」
あ「はぁ……」
そう言えば、デパートに行った時、もうクリスマスの色で染まってたな…
あ「十束さん、今……何月何日ですか」
十「えっとねぇ……１２月３日かな」
あ「………は？」
ドクリ、と心臓がなる。指先が震えて、上手く息が吸えないような気さえしてきた
"１２月７日。２３時４５分"
十「A……？」
あ「おっかしいな。私がいた所、まだ１０月だったんだけど」
十「全然違うね」
"やぁ、いい夜だね"
あ「……そうですね」
続く (更新停止中)
お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←／１８「ニセモノ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 221人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「トリップ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪 - これすっごく面白いです！続きが気になりますです！今は更新停止？してますが、楽しみにしてますので更新頑張ってくださいです！(*´∀｀*) (2018年2月16日 17時) (
レス) id: aec3587ece (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 凄く面白いです！更新頑張って下さい！ (2017年8月24日 21時) (レス) id: 771b771cba (このIDを非表示/違反報告)
遊 - とても面白くて続きが気になります〜！！！応援してます！！ (2017年3月21日 3時) (レス) id: 48d85b23ac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：悠りん
| 作成日時：2017年3月5日 17時
