／１「日本じゃない日本」 ページ3
あ「はぁぁぁ…」
ため息をついたところで何も変わらない。つーか、本当にここどこ。どこの都会様ですか。もしかして、外国？……それはないか
ここに来る？前、私はスーパーの特売商品をゲットするためにママチャリを懸命に漕いでいた。学校が終わる時間と、タイムセールが始まる時間が近くて必死だった
だって卵が８８円なんだよ！？近くに大きなスーパーはそこしかないから、多くの奥様方が殺到するのは当然で…だから急いで居たのだ
……で、そこからの記憶がないわけですよ。なんでかなぁ…UFOにでも攫われちゃったかな？あははははー…はぁ
うっし。とにかく、ここで右顧左眄しててもしょうがない。行動起こすのみ！知らない街歩くのは少し不安があるが、ワクワクとした冒険心が勝っている
そうと決まったら、張り切って交番を探そう！
おーっ！と心の中で片腕を天高く伸ばした。流石に、ここで孤独に腕を突き上げて周りからの視線に耐えられるほどの心は持っていない
右に足を一歩踏み出した時、ぼふっと何かが腰あたりにぶつかって、中途半端な姿勢だったから間抜けに尻もちをついた
あ「いってぇ……じゃない！」
バッと顔を上げると、同じように尻もちをつく女の子が居た。やばい。こんな小さな子を…！
あ「だっ、だ大丈夫！？」
焦りすぎて噛みまくると、その女の子は表情を変えずに「大丈夫」と言って、私の手を取り立ち上がった。取り敢えず、怪我はないようで安心した
あ「本当にごめんっ…ボーッとしてて……」
両手をパンッと合わせて謝罪すると、女の子は目をぱちくりとさせて、見上げてきた
あ「…？」
真っ赤な宝石を埋め込んだんじゃないかと思うほどに綺麗で大きな瞳。風でふわりと膨らむ白い髪と、これまた真っ赤なフリルが沢山あしらわれた…所謂、ゴスロリの服
なんとも既視感のある女の子に目眩がした
あ「櫛名アンナ……？」
周りの騒音が消え、静かにその子の瞳がゆっくりと見開かれた
櫛「……あなたは…」
？「誰や」
一つの声が周りの音を連れ戻し、私の意識も現実に引き戻された
低く響いた西の言葉。その声の主は、金髪の髪にサングラス。口には煙草を加えていて、サングラス越しに見えた目は鋭く細められていた
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雪 - これすっごく面白いです！続きが気になりますです！今は更新停止？してますが、楽しみにしてますので更新頑張ってくださいです！(*´∀｀*) (2018年2月16日 17時) (
レス) id: aec3587ece (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 凄く面白いです！更新頑張って下さい！ (2017年8月24日 21時) (レス) id: 771b771cba (このIDを非表示/違反報告)
遊 - とても面白くて続きが気になります〜！！！応援してます！！ (2017年3月21日 3時) (レス) id: 48d85b23ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：悠りん
| 作成日時：2017年3月5日 17時
