検索窓
今日:3 hit、昨日:48 hit、合計:996,702 hit

89 ページ40

玲於side



Aさん、俺言いましたよね。



「ご、ごめん。飲みきらないと帰れないかと思って……」



Aさんは申し訳なさそうに、俺に謝ってきた。



バーで佐々木にAさんが肩を抱かれてるのを見たとき、どんなに俺の心がどす黒い感情で溢れたか、Aさんに、分かりますか?



玲「Aさん、あの場に俺にいなかったらどうしてましたか?」









***









佐野はそう言って、ゆっくりと私に近づいてきた。



玲「あんなに度数が高いカクテル、まだ飲まされて」



佐野はベッドに座っている私の上にゆっくりと乗り上げる。



「ちょ、佐野……っ」



佐野を押し返そうにも、お酒のせいで力は入らなかった。



玲「……ほら、押し返せないでしょ?



あのまま、佐々木に喰われてたと思いますよ」



佐野はゆっくりと顔を近づけてくる。



思わずぎゅっと目をつぶった。



額に柔らかい感覚。



玲「……Aさんは俺に片想いだけじゃなくて、嫉妬まで教えるんすね」



佐野はそう言って、苦しそうに微笑んだ。



「……佐野……」



玲「……まあ、俺がもっとしっかりAさんを守れたらよかったんです。



今までだったらこの状況なら襲ってたと思うんすけど、Aさん大切だから。



そんなことしませんよ?



……でも、お願いですから、他の人に気安く触れさせないで。



そんな、安い人じゃないんです、Aさん」



佐野はそう言うと私をぐいっと抱き起こした。



玲「……でも今だけ。



今だけ、こうさせてくださいね」




佐野はそう言って、私を優しく抱き締めた。




いつもの白い佐野じゃない、なんだか雰囲気が違う彼にドキドキしたのは、アルコールのせいなのだろうか。

90→←88



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (526 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1601人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

雪音(プロフ) - Dreamgirlさん» キュンキュンしてもらえたら嬉しいなと思いながら書きました!どうでしたかね笑。いつもありがとうございます!そして、続編でもお待ちしています! (2017年4月29日 23時) (レス) id: 70e5f91707 (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - 聖也さん» 龍友くんまだまだこれからですよ!笑。龍友くんの告白大丈夫でしたかね?不安でした笑。続編でてますので、どうぞそちらにも遊びにきてくださいね! (2017年4月29日 23時) (レス) id: 70e5f91707 (このIDを非表示/違反報告)
Dreamgirl(プロフ) - 更新ありがとうございます!龍友くん、とうとう言いましたね笑心臓バクバクで読んでてやばかったです!!この後の主人公ちゃんの対応が楽しみです。これからも更新頑張ってください。 (2017年4月29日 19時) (レス) id: 19b6f6daaa (このIDを非表示/違反報告)
聖也(プロフ) - 前回は玲於君の大きな見せ所でしたが、今回、龍友君まさかの…! 待ってました。待ってましたよ、この時をっ!! (2017年4月29日 17時) (レス) id: 34ecd099f6 (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - みほこさん» お話だけでなく私の雑談まで楽しみにしていただけてるなんて!笑。嬉しいです(^^)ふらふらする主人公ちゃんをお楽しみください笑。またご感想お待ちしてます♪ (2017年4月29日 8時) (レス) id: 70e5f91707 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:桔梗 | 作成日時:2017年4月15日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。