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臣「ほんとだし」





広臣はそう言いながら車のエンジンをかける。





広臣はそのまま車を走らせる。





ドライブなんて言ったくせに、しばらく、無言で。





「……ねえ、どこ行くの」





臣「ないしょ」





「……そうですか……」





広臣は、着いたら、分かるからさ、と言いながら1時間ほど車を走らせた。




すると、景色が、見覚えのある景色へと変わってきた。





「……ねえ、広臣……」





臣「……バレた?




まあ、分かるか笑」





広臣は、そう言いながら、笑った。




そして、車を止めて、降りようか、と広臣は車から降りた。




それに続いて私も車から降りる。




「……ここに、また来ることになるなんて思わなかった」





ここは、海辺なんだけど。





ここは、私たちが、付き合い出した場所なんだ。





臣「なあ、俺がここで言ったこと覚えてる?」





「……さあ……」




嘘。





本当は覚えてるよ。





臣「『絶対に、これから先、A以外の人を好きになることなんてないよ。





……だから、俺と付き合ってください』」





あの時と、一語一句間違わずに、広臣は私にそう言った。





「……そうだったかもね」





私は広臣の目を見ずにそう言った。





……でも、カナちゃんが好きになった?





そう言われるのかな。




そう思って私はうつむいた。




臣「……今も、変わらねえよ。





その気持ちは」





広臣は、そう言いながら、私の手を取って引き寄せて抱きしめてきた。





臣「……泣かせて、ごめん。





俺の行動は、ものすごく身勝手で、Aのこと傷つけた、よな。





でもな、どんなに綺麗な人と、寝ても、お前だけが特別だった。





俺は、間違ってた、分かってる。






俺に、こんなこと言う資格なんてないかもしれないけど……。




今すぐ、許せなんて言わないから。





また、俺のとこに、帰ってきてくれない、かな」





耳元で広臣の切なそうな声が響く。

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片寄Love@藍 - 素敵な小説を書いてくださりありがとうございます(*'∀'人)私、三代目 J Soul BrothersとGENERATIONS from EXILE TRIBEどっちも大好きです!そしてまさかえ推し落ちだったのは最高です!!感動しました(´TωT`)最新作も期待しております! (2020年2月4日 21時) (レス) id: bd82defe4a (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - GENE_LDH@lightさん» やっと涼太くん幸せになりました←なんかですね、涼太くんの切ない表情好きでついつい笑泣きそうになりながら読んでくださってたなんて嬉しいです!ありがとうございます! (2017年10月8日 12時) (レス) id: cb72b1c5ea (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - YUKI☆さん» 臣さんオチの話もいつか書くつもりで今回は涼太くんにしました泣またそのときは遊びにいらしてくださいね笑い出した (2017年10月8日 12時) (レス) id: cb72b1c5ea (このIDを非表示/違反報告)
GENE_LDH@light - 完結おめでとうございます!!確かに雪音さんの小説は、涼太くんがふられちゃうこと多かったですよね笑笑最後は泣きそうになりながら読んでました笑笑新作も読ませていただきますね!! (2017年10月8日 7時) (レス) id: e76dac57d6 (このIDを非表示/違反報告)
YUKI☆(プロフ) - こんばんは☆彡臣くん振られちゃいましたね…ちょっと残念… (2017年10月7日 22時) (レス) id: f2a9fac426 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桔梗 | 作成日時:2017年9月17日 15時

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