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亜嵐side





隼「……気まずさぜんかーい……」





隼がそう言いながら、玲於の後ろに隠れる。




分かってるって。




俺が、悪いんだ。




二人の幸せを願えればいいのにさ。




ずっと、どす黒い感情が心の中渦巻いてて、苦しいんだよ。





曇った窓ガラスにすっと水が一筋通ったあとのガラスみたいに、一瞬で透き通ってくれればさ、楽なに。





……俺、ずっと、こんな感情と付き合っていくのかな……。





他の人なんか好きになれっこない。





亜「ごめんごめん笑。




まだ、立ち直れてねえんだよ笑。




……ごめんな……」





俺、ちゃんと笑えてる?




もう、分かんねえの。




俺に笑顔教えてたのは、Aだったのかな。




裕「しゃあないわ!




今日は朝まで付き合ったるで!」





裕太くんがそう言って肩を組んできた。




玲「しょーがねーなあ、じゃあ朝までオールコース付き合ってやるよ、リーダー笑」




うちのお塩さんもそんなことを言ってくれる。




亜「さんきゅー!




今日はメンさんのおごりでーす♡」




メン「いや、初耳っ!!」




亜「今決まったからね」







……俺がこの心の穴を埋められる日は来るんだろうか。




そんな果てしなく遠い未来のことなんて、俺には考えられそうもない。









***









涼太side





涼「ただいまー」





「あっ、涼太くん!おかえりなさいっ」





Aちゃんがパタパタと笑顔で玄関にやって来た。





涼「あ、ええ匂いするね」





「今日はねー、肉じゃがだよー笑。





理由はね、私が食べたかったからです!」





楽しそうにAちゃんがそう言った。





Aちゃん。





涼太くん。





俺達の距離はまだこんなにあるんだね。

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ゆな(プロフ) - こんにちわ。一気に読ませて頂きました。涼太くんと幸せにならないかなと思いながら、読ませて頂きましたが、いいお話で大好きです。涼太くんの新しい出会いを読みたいです。待ってますので、ぜひ、お願いします。 (2018年7月7日 8時) (レス) id: 1e3e43fc2a (このIDを非表示/違反報告)
雪音。(プロフ) - しめたんたんさん» ありがとうございます、本当に嬉しいです泣 (2018年2月8日 19時) (レス) id: cb72b1c5ea (このIDを非表示/違反報告)
しめたんたん(プロフ) - 読み始めたら夢中になって、一気に読んでしまいました!!!!すごくいいお話で、曲とも合っていて、とても素敵です!!! (2018年1月24日 4時) (レス) id: 7b9f94ebbf (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - ユキさん» ありがとうございます!きちんと落とし込めてよかったです笑MCわりと近くて最高でした! (2017年10月31日 21時) (レス) id: cb72b1c5ea (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 雪音さん完結お疲れさまでした亜嵐君と主人公さんhappyになって良かったです昨日GENElive席観れましたか?私は来月ぐらいからlive着て行く服決めようかなと考えてます(*^^*) (2017年10月30日 21時) (レス) id: 85c74f920c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桔梗 | 作成日時:2017年9月10日 13時

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