Too late...？【亜×涼】3

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涼太side






亜嵐くんから、諦める宣言があってから、またしばらく経った。





亜嵐くんはずっと空元気だ。





亜「なあ、玲於ー、今日飲みいこーぜー」





玲「やだよ、亜嵐くん飲みすぎるから笑」





亜嵐くんは玲於にくっついてそう言うけど、玲於はうっとおしい、というように亜嵐くんをぐいぐい押して遠ざける。





亜嵐くんは、毎日誰かと飲んだりしてる。





……女の子とは飲んでないみたいだけどさ。





メンバーとか、先輩とか、後輩とか。





まるで、誰かと一緒にいないと立てない、とでも言うように。





Aちゃんじゃなきゃ埋まらない心の穴を誰かで埋めようとしてるのが痛いほど伝わってくるから、俺の心もぎゅっと掴まれたみたいになる。





……いいのかな、このままで。





いいんだよ、ね？





そう、自問自答しては、答えがない、ことを繰り返してしまう。





それでも、今日はAちゃんが、泊まりにいくね、と言ってくれてる日。





……いいんだ、今が"幸せ"だから。




そう頭を切り替えて、俺はその日、仕事に臨んだ。





龍「あ、涼太、今日みんなで飲みにいくことになってんけど、いく？」





龍友くんが、帰り際にそう声をかけてきた。





涼「いや、今日はAちゃん泊まりに来るから帰るわ」





Aちゃん、というワードに亜嵐くんはピタリと動きが一瞬止まる。





涼「……それじゃあ、楽しんできて！





今日は、お疲れ」





俺はそのまま、亜嵐くんの顔を見れないまま、部屋を出た。

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