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「……どうして……？」
涼「俺たちは、最初から交わらないところを歩いてたのに、俺が無理やりAちゃんを俺の道に連れてきて、横を歩かせたんだよ」
涼太くんは私をぎゅっと抱きしめながらそう言った。
涼「……俺が、Aちゃんに足枷をつけたみたいなもんだった。
俺が邪魔しなきゃ、きっと亜嵐くんとまた付き合ってたよ」
「そんなことは、分かんないよ……。
私、本当に涼太くんのこと好きに……」
涼「……それは、亜嵐くんの、次に、だよね」
涼太くんはこれ以上にないくらいに、切なそうに笑った。
「……違うよっ、そんなんじゃない……」
そう答えてると、だんだんと視界がぼやけてくる。
涼「……泣かないで、Aちゃん」
涼太くんが私の涙を親指で優しく拭った。
涼「別れるのは、Aちゃんに考える時間をね、きちととってもらうためなんだ。
次ね、亜嵐くんじゃなくて、俺を本当に選んでくれるなら、もう離さないよ。
今は、どっちにしろ、俺たちには、時間が必要なんだよ」
涼太くんは、少し目の端に涙を浮かべながら、そう言った。
「……だから、ここを引き払うのは待って、って言ったの……？」
涼太くんに部屋を引き払っちゃうね、と言った時、ちょっと待って、と言われて、やめたんだけど、どうしてか、今分かる。
涼「そう、実は今日の今の今までこれを言うか悩んでたから」
涼太くんはそう言って、微笑んだ。
涼「……自分の、気持ちに正直になっていいんよ、Aちゃん。
俺のことなんて、気にしなくていいから、ね？」
涼太くんは、私の頭を優しく撫でると、それじゃあ、と背を向けた。
「……涼太くんっ……」
涼「俺は、好きやった、本当に。
今でも好きや。
でもな、一方通行なんは、辛いから、さ」
ドアが閉まる瞬間に、涼太くんは、寂しそうに微笑んだ。
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ゆな(プロフ) - こんにちわ。一気に読ませて頂きました。涼太くんと幸せにならないかなと思いながら、読ませて頂きましたが、いいお話で大好きです。涼太くんの新しい出会いを読みたいです。待ってますので、ぜひ、お願いします。 (2018年7月7日 8時) (
レス) id: 1e3e43fc2a (このIDを非表示/違反報告)
雪音。(プロフ) - しめたんたんさん» ありがとうございます、本当に嬉しいです泣 (2018年2月8日 19時) (レス) id: cb72b1c5ea (このIDを非表示/違反報告)
しめたんたん(プロフ) - 読み始めたら夢中になって、一気に読んでしまいました！！！！すごくいいお話で、曲とも合っていて、とても素敵です！！！ (2018年1月24日 4時) (レス) id: 7b9f94ebbf (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - ユキさん» ありがとうございます！きちんと落とし込めてよかったです笑MCわりと近くて最高でした！ (2017年10月31日 21時) (レス) id: cb72b1c5ea (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 雪音さん完結お疲れさまでした亜嵐君と主人公さんhappyになって良かったです昨日GENElive席観れましたか？私は来月ぐらいからlive着て行く服決めようかなと考えてます(*^^*) (2017年10月30日 21時) (レス) id: 85c74f920c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桔梗
| 作成日時：2017年9月10日 13時
