Too late...？【亜×涼】3

100 ページ2

涼太side





龍「バレてたか」





龍友くんは、そう言って申し訳なさそうに笑った。





涼「そうやなきゃ、Aちゃんは、俺の手をとるとは、思えんからな」





おせっかいやなあ、龍友くんは笑。





そう言うと、龍友くんはそうやなあと言った。





龍「……分かってるよ？




ごめんな、おせっかいしてもうたわ」





そもそも、フェアやなかった。





やから、今日だけ。





今日だけ……。





でも、俺を選んでください、という気持ちはずっと消えないまま。









***









亜嵐side






俺が指定したのは、俺の家。






心置き無く、話できないと困るから。





来るの嫌がるかな、なんて思ったけど、分かったと返事が返ってくる。






亜「いらっしゃい……」





「お邪魔します」





前は、"おかえり"と"ただいま"だったのに、と苦しくなる。






「この前は、ありがとう……。





あと、これ……」





そう言って俺の服を手渡してくる。






「もう、これっきりだから。





返すね」






亜「……A」






「……それで、話って……？」






分かってるくせに。






そうやって尋ねてくる、Aは苦しそうな表情だ。






亜「……俺のこと嫌い……？」






「……何言ってんの……？」






亜「俺は、俺には、Aしかいない。






涼太が、好き……？」

101→←99

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す