◇�将宗� ページ19
バ「(…心を読まれたのかと思ったぜ…おかしな奴が来たもんだ…どう見ても学生じゃねーか。
…あれ？アイツは何故俺の名を知っている…？)」
…大学から家まで徒歩20分といったところか
丁度いい距離だな
帰り道を歩いていると、果物屋さんと楽しそうに話しているAを見つけた
ウ「林檎を貰えますか？」
婆「へーい、いらっしゃ…」
「！びっくりしたぁ…」
背後から声を掛けたものだから、Aは僕の顔を見るとホッとしたように苦笑いする
婆「…買うのかい？アンタが？」
ウ「はい」
婆「…あたしゃ貴族様に物を売るのは初めてだよ」
ウ「越して来たばかりでまだ使用人がいないものですから。それにうちは兄弟だけなので、雇わずとも問題なく暮らせます。ね？A」
「はい、兄さん」
お婆さんは僕とAを交互に見た
婆「アンタも貴族だったのかい？」
「ふふっ」
婆「…そんな格好をしている貴族様も初めて見たよ」
「お花の種や苗を買うだけでしたし、帰ったらすぐ作業に取り掛かろうと思ってたので」
腕に抱えている大きめの袋を持ち直す
今のAの格好は、シャツとジーンズに麦わら帽子
庭師というか、少年というか…
婆「…なァるほど、変わった兄妹だ。アンタがモリアーティ教授だね？あのバートンを足に使うたぁやるじゃないか。奴はここらの纏め役だからね」
ウ「そうなんですか。見た目に反して良い方ですよね」
婆「ヒヒッ そのまま伝えとくよ」
「足に…？」
ウ「朝、学校へ送ってくれたんだよ」
「…そうですか」
うん、いろいろ察しているようだ
婆「…だがね、いくら懇意にしたところで、所詮ウチらとアンタらとじゃ別の生き物だ。永久に町の仲間になる事はないだろうさ」
ウ「…この街の方は、皆さん同じ闇を抱えている様ですね。どうかお聞かせ願えませんか？」
「兄さん、教師の他にもう一つ生業にしている事があるんです。
ウ「その心の蟠り、僕が解決してみせますよ」
婆「…ふん。年寄りに向かって、小生意気なひよっこが」
少しの沈黙の後、ゆっくり口を開く
婆「ここダラムの地は、代々二つの名家が治めていたんだよ。一つは数年前に途絶えたアンタの屋敷の前の主…もう一つはそこから更に南にあるダブリン男爵家だ。町の者達は、あの二つの家にずうっと苦しめられてきた…
“天使にも似た悪魔ほど人を迷わずものはない”
…シェイクスピアと言ったかな？昔の劇作家の言葉だよ」
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soccer♪ - 変人さん» いえいえ！ルイス可愛いですよね♪ (2021年1月5日 18時) (
レス) id: f30235549d (このIDを非表示/違反報告)
変人 - ルイス君推しなので、ありがとうございます！ (2021年1月4日 20時) (レス) id: 26f1e978d7 (このIDを非表示/違反報告)
soccer♪ - 巫都さん» ありがとうございます！ (2020年12月27日 0時) (レス) id: f30235549d (このIDを非表示/違反報告)
巫都 - 続き楽しみにしてます！ (2020年12月26日 23時) (レス) id: b5eb63bfb4 (このIDを非表示/違反報告)
soccer♪ - アルパカさん» ありがとうございます！私ルイス推しなので書いてみました♪頑張ります！ (2020年12月9日 22時) (レス) id: f30235549d (このIDを非表示/違反報告)
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