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「なんだよ真昼、暑いから離れてくれ。」
「だってお前、離したら逃げるだろ。ちょっと腹減ってんだ。付き合え。」
半ば強引にファストフード店へ連れて行かれ、俺達は各々好きな物を頼む。
別にお腹は空いていなかったが、こう暑いと何か冷たいものを口にしたくなる。
メニューと少しにらめっこをして、バニラシェイクにしようと決めた。
「A、何頼むの。」
「バニラシェイク。真昼は？」
「トリプルバーガーとポテトとメロンソーダ。」
聞いただけで胃がもたれる。
ダブルならまだしもトリプルとは･･･もともと少食の俺と同じくらいの体型なのに、どこにそんなハンバーガーが入るのか。
「晩飯入るのかよ。」
「余裕だろ？こんなん普通だし」
聞いた俺が馬鹿だった。
頼んだバニラシェイクと真昼のトリプルバーガーセットを持って、丁度いい席に腰を下ろす。
バニラシェイクのカップに手を当てると、ひんやりと冷たい感覚が俺を満たした。
バニラシェイクを一口飲んでから、顔をあげるといきなりハンバーガーを突きつけられた。
「ん、食え。」
「いや腹減ってないって･･･」
「晩飯入らねぇだろ、協力して。」
「はぁ？さっき余裕って言ってたくせに。」
仕方なく一口齧る。
久しぶりに食べた、やっぱ美味しい。
それから真昼は俺の齧った跡を見て、小せぇ女子かよ。などと俺の気に触る様な事を言いながら大きな口でハンバーガーを食べていた。
数回咀嚼して、ごくんと飲み込む。
「んぁ〜うめぇ。･･･あ、宵一。」
真昼がふと窓の外を見ると、数人の女子達と一緒に仲睦まじく帰っている宵一を見つけた。
俺はバレないように、頬杖を付いて窓側から見えないように向こうを向く。
「はは、本当嫌ってんな。前は俺達3人仲良かったじゃねぇか。」
そりゃ前はね。
前は仲良かったよ。
「お前なぁ･･･俺は宵一のせいで中学時代散々だったんだよ。何故か知らねぇが、宵一過激派の女子とか他にも宵一の事を好きな女子を好きな男子から色々言われたりして。まぁ他にも色々さ。」
思い出すだけで寒気がする。
俺はカップを握る力を少し強めた。
「･･･まぁ、離れてからはお前本当被害受けないようになったよな。」
「高校では色々と波風立てたくねぇんだ。察しろよな、お前は何も言われなかっただろうけど。」
真昼にキツく当たってしまうが、中学の時そんな俺の傍にずっと居てくれたのは誰でもない真昼だった。
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優桃(プロフ) - ゆーなさん» 初めまして、コメントありがとうございます。そう言って頂けると頑張ろうって思えます(*^^*)これからも頑張りますのでよろしくお願いします。 (2018年1月21日 21時) (
レス) id: a4872d24e8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーな(プロフ) - 面白かったです！お気に入り登録しときました！これからも頑張ってください！ (2018年1月21日 21時) (レス) id: 9e3b82e97b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優桃 | 作成日時：2018年1月21日 21時
