7話 ページ9
史人side
ガラガラ･･･ピシャン。
ドアの閉まる音が静かな保健室に響く。
僕は、相浦が使っていた布団を綺麗に畳んで保健室から出た。
今日は笹本と加賀見と飲みに行く約束をしていたのだ。早く職員室に戻らなければならない。そう思って早歩きで職員室に向かっていると、放送が鳴り出した。
『安城先生、安城先生、至急職員室にお戻りくださーい。』
「ヴッ･･･笹本め、余計な放送を･･･」
僕は急いで職員室に戻った。
ガラガラとドアを開けると、もう帰る準備をした笹本が立っていた。
「おせーぞ、史人。」
「ごめんね、ちょっと野暮用でさ。」
「んー、まぁいいや。さっさと帰る準備しろよ？先に加賀見は店で待ってるってよ。」
「わぁ、そうなんだ。ごめん急いで準備するから！」
僕は急いで上着を羽織り、生徒のテスト用紙をカバンにつめた。
うん、多分これでOKだな。
「よし、もう大丈夫だよ。」
「そうか。じゃ、行くぞ。お先に失礼しまーす。」
「失礼します。」
僕と笹本は残っている先生達に挨拶をして、職員室から出た。
そう言えば飲みに行くなんて久しぶりだな。
「ん？何ニコニコしてんだよ･･･」
「いやぁ、飲みに行くのってすっごく久しぶりだから僕嬉しくてさ〜」
「確かにな〜、何かと都合合わなかったし。」
そんな話をしながら学校からほど近い居酒屋に向かう。
雰囲気のいい居酒屋で、他の先生達もよく来る所だ。
「いらっしゃっせー！」
「お、来たな。史人、笹本！」
「おーす、今日は飲むぞ〜」
「ふふっ、僕も沢山飲んじゃおうかな。」
加賀見が取ってくれていた席に僕達は腰をかける。取り敢えず僕達は生を3つ頼んだ。
「ぷはっ、疲れが吹っ飛ぶわ〜･･･」
「んめぇ〜！あ、俺唐揚げ食いてぇな。」
「僕も食べるから頼んで〜」
それから1時間ぐらい経った頃、酔いが回ってきて僕は愚痴を2人につらつらと聞かせていた。
「あの不良男子はいっつもいっつも僕に迷惑ばっかかけやがって〜〜〜ピーチ(桃園先生)にハゲはタブーって分かってんのかって〜〜」
「分かるぞ〜〜〜ふみとぉ〜！お前は人がっ、良すぎるんだよ〜！」
「お前ら酔いすぎだろ･･･」
「生ビール5杯飲んでるお前に言われたく･･･ひっく、ないねぇ〜！」
そう言えば、僕は酔いやすい体質だったの忘れてた。
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優桃(プロフ) - 綾さん» 初めまして、コメントありがとうございます。こちらこそ、読んでくださって嬉しい限りです(*^_^*)これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします。 (2017年9月17日 11時) (
レス) id: ac3cfbc466 (このIDを非表示/違反報告)
綾 - とてもおもしろかったです。素敵なお話ありがとうございます！更新頑張ってください！ (2017年9月14日 21時) (レス) id: 9b5a4fb179 (このIDを非表示/違反報告)
優桃(プロフ) - あんみつクラゲさん» わざわざ読んでくださり、コメントまで本当に嬉しいです。ありがとうございます(*^^*)更新頑張ります！ (2017年8月22日 17時) (レス) id: 18d71c1466 (このIDを非表示/違反報告)
あんみつクラゲ(プロフ) - イベントご参加ありがとうございます。とても素敵なお話でした(*‘ω‘ *) 評価の方もさせていただきました。これからも更新頑張ってくださいね！ (2017年8月22日 15時) (レス) id: 0081b71d8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優桃 | 作成日時：2017年8月21日 14時
