29話 ページ31
夜空side
今日先生のペンケースに入れた電話番号を書いた付箋。
見てくれたかな、連絡してくれるかな、と少し期待していた。
どうせかかってこないだろうと思う気持ちの方が大きかったけど、やっぱりこういうものは期待してしまうものだ。
ベッドに寝転んでため息をつく。
するとスマホの着信音が鳴り響いた。
俺は驚いて飛び起きる。
そこには知らない番号が表示されていた。
震える手でスマホを取って電話に出る。
「も、もしもし･･･」
『あ･･･相浦･･･？僕だよ、史人。』
声ですぐ分かった。
先生だった。
まさか本当に電話をかけてくるとは思わなかったから少し驚いた。
「本当にかけてくれたんだな、電話。」
『教師に電話番号教えるなんて駄目だよ。』
「夜なのに説教かよ･･･駄目ならなんで電話かけてきたんだよ。」
電話の向こうの先生は笑っていた。
『どうせ寂しくなってんじゃないかと思って、』
その言葉にドキンとする。
こんな俺に構ってくれて、勉強まで放課後に教えてくれて、優しい先生。
こういう所に俺は溺れていった。
(俺、知らないうちに先生の事･･･)
いや、今はどうでもいい。
今の時間を大事にしたかった。
「うるせぇ、どうせアンタの方が寂しかったんじゃねぇのかよ。」
『･･･うん、そうかもね。で、明日はテストな訳だけど･･･勉強どう？』
「あ？前よりはだいぶ分かるようになったけど･･･」
『ふふっ、僕の家に来る権限がかかってるもんねぇ･･･』
「チッ、黙れクソが。もう切るからな、馬鹿にしてんじゃねぇ！」
照れ隠しで俺は電話を切った。
もう少し話していたかったけどそれは無理。
今はもう色々と限界で、体が疼いていた。
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おみくじ結果は「末凶」でした！
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優桃(プロフ) - 綾さん» 初めまして、コメントありがとうございます。こちらこそ、読んでくださって嬉しい限りです(*^_^*)これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします。 (2017年9月17日 11時) (
レス) id: ac3cfbc466 (このIDを非表示/違反報告)
綾 - とてもおもしろかったです。素敵なお話ありがとうございます！更新頑張ってください！ (2017年9月14日 21時) (レス) id: 9b5a4fb179 (このIDを非表示/違反報告)
優桃(プロフ) - あんみつクラゲさん» わざわざ読んでくださり、コメントまで本当に嬉しいです。ありがとうございます(*^^*)更新頑張ります！ (2017年8月22日 17時) (レス) id: 18d71c1466 (このIDを非表示/違反報告)
あんみつクラゲ(プロフ) - イベントご参加ありがとうございます。とても素敵なお話でした(*‘ω‘ *) 評価の方もさせていただきました。これからも更新頑張ってくださいね！ (2017年8月22日 15時) (レス) id: 0081b71d8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優桃 | 作成日時：2017年8月21日 14時
