1話 ページ3
夜空side
「相浦、いつになったら真面目になってくれるんだ。ピアスも髪の色も･･･そろそろ高校生らしくしてはくれないものかね。親から貰った体を大事にしようとは･･･」
「うるせぇ、テメェも親から貰った髪の毛大事にしろよ。」
「なっ･･･！？」
周りの他の教師がクスクスと笑う。
俺は今日も職員室に呼び出されて、生徒指導と言うものを受けていた。
正直何度も同じ事ばかり聞かされてうんざりしていた。
すると決まってぺこぺこ頭を下げに来るのが、俺のクラスの担任の
「す、すみません桃園先生･･･！こら、相浦。先生に向かってそう言う態度はやめてって何度も言ってるじゃないか。」
そして軽く頭を叩かれる。
俺は面倒くさくなって職員室から出て行った。
「あ、こら、相浦！」
後ろから先生の声が聞こえてくるけど、俺はそれを完全無視。
そのまま、俺の友達がいつも過ごしている屋上へ足を運んだ。
屋上に続く階段を上がり、ドアを開ける。
すると爽やかな風が俺の頬を優しく撫でた。
前を見ると、いつもの光景が広がっていた。
「おぉ、夜空遅かったな。」
「また生徒指導？いつもお疲れだな〜」
幼馴染みの暁人と心が、笑って俺を出迎える。
俺は俗に言う"不良"なんだろうけど、コイツらは違う。
暁人はただのサボり魔で、心は昼休みと放課後だけここに来る。
「桃園の話いつも長ぇんだよ、毎日毎日同じ様な事ばっか言いやがってめんどくせぇ･･･」
「はは、例えば･･･いつになったら真面目になってくれるんだね、君は！みたいな？」
暁人は妙に声を似せて桃園の真似をした。
あまりにも似ていて、俺と心は爆笑。
心は笑いすぎて過呼吸になりかけていた。
「ひぃぃぃ、ちょっ、暁人似すぎてキモいんだけど！あっはは！いっ、息が出来ねぇ！ひぃぃぃぃ！」
「おい、心、笑いっ、すぎだろうが･･･ブフッ！」
すると暁人は、調子に乗ってずっと桃園の真似を続けていた。
本当に似ていて俺達は腹が千切れるんじゃないかってくらい笑っていた。
俺はコイツらと過ごす時間が大好きだった。
本人達にはぜってぇ言わないけど、コイツらと過ごす為に学校に来てるようなもんだ。
たまにコイツらに言われて授業に出たりもするけど、やっぱりこういう時間の方が楽しかったりもした。
ずっと、平穏な時間が続けばいいと思っていた。
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優桃(プロフ) - 綾さん» 初めまして、コメントありがとうございます。こちらこそ、読んでくださって嬉しい限りです(*^_^*)これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします。 (2017年9月17日 11時) (
レス) id: ac3cfbc466 (このIDを非表示/違反報告)
綾 - とてもおもしろかったです。素敵なお話ありがとうございます！更新頑張ってください！ (2017年9月14日 21時) (レス) id: 9b5a4fb179 (このIDを非表示/違反報告)
優桃(プロフ) - あんみつクラゲさん» わざわざ読んでくださり、コメントまで本当に嬉しいです。ありがとうございます(*^^*)更新頑張ります！ (2017年8月22日 17時) (レス) id: 18d71c1466 (このIDを非表示/違反報告)
あんみつクラゲ(プロフ) - イベントご参加ありがとうございます。とても素敵なお話でした(*‘ω‘ *) 評価の方もさせていただきました。これからも更新頑張ってくださいね！ (2017年8月22日 15時) (レス) id: 0081b71d8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優桃 | 作成日時：2017年8月21日 14時
