宇宙で1番、愛してる【BL】

17話 ページ19

夜空side

自転車を思いっきりこいで行く先生を見送って、俺は先生のアパートに戻る。
朝ご飯の残りを全部たいらげて、先生と俺が使ったお皿を流しに置いた。

「･･･洗った方がいいのか。」

そう思ったけど皿洗いなんて生まれてこのかたした事なかったので断念した。
皿とか割って迷惑かけるのも悪いと思ったし。

今はまだ6時50分。
ここから学校まで、多分歩いて20分ぐらいだろう。家を出るのは8時で充分間に合うし、俺はあと約1時間ゆっくり過ごさせて貰うことにした。

スマホを取り出して画面を見ると、クソババアと姉貴からの着信で埋まっていた。
チッ、めんどくせぇ。

俺のことなんて、本当はどうでもいいって思ってるくせに。

俺はコンセントを探して、スマホを充電した。
それからベッドに寝転ぶ。
とは言ってもやる事は全くなくて、正直暇だった。

「アイツ、エ ロ 本とか隠してたりすんのかな･･･」

･･･好奇心に負けて、ベッドの下を覗く。
残念ながら出てきたのは大量のジャンプだった。
最新号まであったので、俺は暇を潰すためにそれを読むことにした。

「ん･･･はっ、やべ･･･寝てた。」

いつの間にか俺は寝ていて、周りは大量のジャンプで散らかっていた。
急いで片付けて時計を見ると、時間はなんと9時。遅刻確定だった。

先生に鍵も返さなきゃいけないし、俺はしぶしぶアパートを出る。
窓も全部閉めたし、忘れ物はない。

(屋上に行けば、暁人でも居るよな･･･)

俺は鍵を閉めて、ゆっくり学校へ向かった。

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