9話 ページ11
史人side
「んぅ〜･･･すぅ、むにゃ･･･こんなに沢山食べられないよ〜･･････」
「おい、史人･･･起きろって。」
「ん〜･･･」
耳元で声が聞こえて、少しゾワゾワする。
寝返りをうとうすると、耳に違和感を感じた。
多分息を吹きかけられたのだろう。
ビックリして飛び起きた。
「ひゃうっ！？」
「史人は本当耳弱いんだな･･･」
「か、加賀見〜！･･･って、あちゃ〜･･･また寝ちゃったんだ！起こしてくれてありがとう。」
「お前、愚痴るだけ愚痴ってスッキリしたのかすぐ寝ちゃったんだぞ･･･」
そう言って加賀見は笹本の方をチラッと見やる。笹本はベロンベロンに酔っていて、まだ飲むつもりなのか両手にビール瓶を持っていた。
「笹本の相手･･･結構大変だったんだからな。」
「ごめん、お疲れ･･･」
するとこっちに気付いたのか、僕と加賀見に笹本は絡んできた。
「おぉ･･･！ふみとぉ〜、お前起きたんらな？今日はまだまだっ、飲むぞ〜？」
「おい、お前呂律回ってねぇじゃん･･･」
加賀見は抱きついてきた笹本を引き剥がしながら答える。
すると、店の店長が困ったように笑いながら話しかけてきた。
「先生達よ、もう22時だけど大丈夫か？明日も学校なんじゃないのかい。」
あぁ･･･もうそんなに経ったのか。
そういえば、僕達が来た時より随分客も変わっているようだった。
僕、そんなに長く寝てたのかな･･･
「早めに帰らないとだな。史人、お前もう酔いが覚めてきてるよな？ちょっとタクシー呼んできてくんね？」
「うん、分かった。」
僕はタクシーを電話で呼んだ。
そしてお金を払って外に出ると、ちょうどタクシーが店の前に止まっていた。
「うっ、まだ飲み足りねぇ･･･」
「駄目だぞ、笹本。明日も学校なんだから酔い潰れるまで飲むんじゃない。」
そう言いながら、タクシーに乗り込む2人を僕は微笑ましく見ていた。
「史人は？乗ってかねぇの？」
「うん、家近いから。今日はありがとう。」
僕は2人にお礼を言った。
笹本はもう寝ていて話なんか聞いてなかったみたいだけど。
「いいんだよ、久々に飲めて楽しかったし。また行こうな。今度は程々に楽しもうぜ。」
「うん。」
そう言って、タクシーは走っていった。
僕は2人が乗ったタクシーを見えなくなるまで見送った。
「よし、そろそろ帰らなきゃ。」
そう呟いて、家から近い所までたどり着いた時に何か見覚えのある人を見つけた。
「あ、相浦！？」
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優桃(プロフ) - 綾さん» 初めまして、コメントありがとうございます。こちらこそ、読んでくださって嬉しい限りです(*^_^*)これからも更新頑張りますのでよろしくお願いします。 (2017年9月17日 11時) (
レス) id: ac3cfbc466 (このIDを非表示/違反報告)
綾 - とてもおもしろかったです。素敵なお話ありがとうございます！更新頑張ってください！ (2017年9月14日 21時) (レス) id: 9b5a4fb179 (このIDを非表示/違反報告)
優桃(プロフ) - あんみつクラゲさん» わざわざ読んでくださり、コメントまで本当に嬉しいです。ありがとうございます(*^^*)更新頑張ります！ (2017年8月22日 17時) (レス) id: 18d71c1466 (このIDを非表示/違反報告)
あんみつクラゲ(プロフ) - イベントご参加ありがとうございます。とても素敵なお話でした(*‘ω‘ *) 評価の方もさせていただきました。これからも更新頑張ってくださいね！ (2017年8月22日 15時) (レス) id: 0081b71d8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：優桃 | 作成日時：2017年8月21日 14時
