S→俺だって男なんですよ？（先輩と後輩） ページ1
ある仕事後の夕食にて…
「ねーねー。健永くんってどっちかってゆうと可愛いよね。」
えっ…。A先輩、俺初めて言われたんですけど、俺全くそんなことないですよ？
「いやさ！私から見たら可愛いの塊というか、本当に女の私から見ても美容の事に気を気遣ってて、女子力高いもん。」
そんなことないんですよー。
寧ろA先輩の方がかわ…。
「えっ？」
いや…なんでも…ないです。
「んー？とにかくさ、どうやったら私も女らしくなるかなぁって、私ももういい歳なのにねー。色気の欠片もないし」
それを俺に聞かれても…。寧ろそのままでもA先輩は可愛いからなぁ…。
「え？？」
はっ！！？？
いいぃいやなんでもないです…はい！忘れてください。ねー！さあなんか口笛吹きたくなってきなぁーー！
「ふーーん。
ねー。健永くん？？」
う…。はい？
「私の目を見て？正直に答えて？
さっきなんて言ったの？」
えーっと…。つまり…。
「ね？教えて？」
ふう…。(どうなっても知らないっすからね？煽ったの先輩ですから。)
ぎゅ…。
「え…！？急にどうしたの健永くん？」
あーーもう！俺だって男なんですよ？
好きな人に近づかれたりしたら可愛い後輩じゃなくて、ただの男になるんです。我慢できませんよ。
「ちょっと待って？？」
待てません。俺は入社してから一目ぼれしてずっとA先輩の事が好きです。ずっと前から。やっとA先輩と二人で飲みに行けるって、長年の夢だったんですから！
「えっと…。健永くん落ちついて？とりあえず何か飲もう？喉渇いたでしょ？」
ねぇ。俺から目を逸らさないで、ちゃんと俺を見て？
「どうしちゃったの？？ギャグ？」
なんで、はぐらかすの？A先輩聞いてくれないの？
「えっ。それは…。」
(既にあなたの虜だからなんて言えるはずない。)
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作者名：もな | 作成日時：2018年11月12日 1時
