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どんな注意の言葉より、これが1番効果がある。
らうくんは、この園で1番幼い年少組の子だ。
「…らう、ねてるの？」
「そうだよ。」
つられて小声になりながら答える。
「じゃあしずかにしないと。」
庭で遊んでいた子たちも、駆け回っていた子も、みんな集まってきた。
みんなにとっては、弟ができたようなものなのかな…
こういうところは、いくつになってもみんな素直で可愛い。
……"いくつになっても"って、まるで彼らの将来を知っているみたいだ。
「みんなも、遊んで疲れたんじゃない？ちょっとお昼寝しよっか。」
もそもそと布団に潜り込み始める子に、順番に私が毛布を掛けて回る。
「えー、おれ、ぜんぜんねむくないよ。」
「おれもー！」
「じゃあお昼寝じゃなくて、休憩にしよう。」
「きゅうけい？」
「うん、少し休憩したら、またお外で遊んでいいから。」
そう言って宥(なだ)めても、まだなんだか不服そうにしている。
だけど大概、最初に眠りに落ちるのは、全然眠くないと言っていた人と決まっている。
とん、とん、とゆっくり胸のあたりを叩いていると、すぐに寝息が聞こえてきた。
寝てはいけない…と思っているのに、私も、瞼が重くなってきて。
それに抗えず目を閉じてしまった。
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作者名：みるくかぷちーの | 作成日時：2022年10月4日 17時
