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スタジオを出ても中々治まらへん咳に、
ベンチに腰を下ろして両手で口元を覆う。
あー、しんど、
目をぎゅっと閉じると、
ふと誰かの手が背中に触れた。
再び目を開くと目に入った明るい髪。
青「大丈夫か？
喋らんでええから。」
びっくりするくらい治まらへんかった咳は、
流星に背中を摩ってもらってやっと落ち着いてきた。
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青「はい。」
いつの間にか買っていた水を、
ペットボトルの蓋を開けて渡してくれる。
「んん、ありがと、」
青「……やっぱ体調悪いん？」
「咳出るだけやって。」
青「ちゃう。背中熱いで？」
こういうときの流星のテンポに弱いねん。
本音が思わず零れてしまうような、
そんなローテンポが。
「……最近ちょっと微熱続きやねん。
でも今日はシゲが酷そうやったから、気張ってたんかも、げほっ、」
青「せやな。知らんうちに無理してるわ。」
不調を口に出してしまえばどっと体が重くなって、
壁に頭と背中をくっつける。
と、そこに、
「淳太くん！」
やっぱり、照史や。
橙「ごめんなさっき、
淳太くんだけ置いていってしまって、」
「全然。シゲは？」
橙「楽屋で神ちゃんに見てもらってるわ。
それより、体調悪いん？」
「……ちょっとだけやで？ほんまに、」
重い腰をあげて楽屋に歩こうとすると、
ぴったりとくっついて、
「さっきの咳、あかんやつやで絶対。」
「熱は？」
質問攻めや。苦笑
「流星も何か言ったってやあ、」
「はいはい、とりあえず楽屋戻ろうや。」
流星のおかげで、
なんとか楽屋まで戻れんけと、
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橙「ほんまに大丈夫？」
「平気平気。」
結局その後オフなのが俺だけで、
高熱で足取りが危ういシゲの家について行くことにした。
赤「じゅんた、ごめんな、」
「何で謝んねん。」
申し訳なさそうにされると調子狂うわ。
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ふらふらなシゲをベッドに押し込み、
氷枕の準備をする。
あかん、しんどいかも、
ずっと動いていたからか身体が重い。
一度感じてしまった不調は無視できんくて、シゲが寝ていることを確認してソファに寝かせてもらうことにした。
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きき(プロフ) - 女性イルカさん» 作品整理のためパレットは消してしまいました…お話はTwitterの方に移行してあるので、お手数ですがそちらからご覧いただけると幸いです（ ; ; ） (2020年7月24日 21時) (
レス) id: f57d40830c (このIDを非表示/違反報告)
女性イルカ(プロフ) - すみません！パレットのパスワードってどこでわかりますか？ (2020年7月24日 3時) (レス) id: c0dedb0308 (このIDを非表示/違反報告)
きき(プロフ) - エミーリアさん» コメントありがとうございます！正解です…！わかってくださる方がいて嬉しいです（ ; ; ）最高だなんて…ありがとうございます！ぜひこれからも読みにきてください！ (2020年5月31日 12時) (レス) id: f57d40830c (このIDを非表示/違反報告)
エミーリア(プロフ) - 最上の命医ですよね？！あれ大好きですっ！！お二人とも医者設定っていう時点で最高だと思ってたんですけど、やっぱり最高でした！！ききさん、最高ですっ！ (2020年5月31日 2時) (レス) id: f671841eb7 (このIDを非表示/違反報告)
夏空(プロフ) - ききさん» ええ〜ありがとうございます！！（ ; ; ）たのしみにしています！ (2020年5月5日 11時) (レス) id: eb910860dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きき | 作成日時：2020年4月6日 23時
