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出来上がったココアを持って戻ると、毛布を顔下半分まで引き寄せてこっちをぼーっと見つめるシゲ。
「寒い？」
赤「なんか、体ガタガタ震えてるわ、」
髪をかき分けて額に手を当てると嫌な熱さ。
「熱あるな。」
赤「やっぱり？」
「今日は曲作り禁止な。」
そう言いながらマグカップを手渡すと、えぇ…なんて困り顔。
赤「おいしい。」
「よかった。」
「……曲、どうなん。」
赤「ぼちぼちやなぁ。」
「自分追い込んで作るのやめや。」
赤「追い込むっていうか、……寝落ちした。」
「それが追い込む言うねん。」
赤「……頑張らんと、作られへんねん。」
「知ってるよ。」
赤「天才なんかやないからさ、俺は。無くなるまで絞り出した先に、生まれてくんねん。」
頑張っているシゲは儚い。
ふっと消えてしまうんやないか、っていう脆さがある。
「頑張るのはええけど、ストップするのも大事やで？」
赤「そんな器用ちゃうからな。」
「……せやな。俺が止めたればよかったわ。」
思い出すのは昨日のこと。
強引にでも手を引っ張ってベッドに連れていけばよかった。
赤「淳太のせいちゃうから。」
さっきとは違う、ほっかほかの手が俺の右手を握る。
「……死んだかと思ってん、さっき。」
赤「そんな縁起でもないこと言わんといてぇや……って、ちょっ、泣かんでや、」
「ちが、泣いてへんし、」
赤「いや、頬びっちょびちょやで？」
よくわからへんけど、何故か気付いたら涙が溢れていた。
ごめんごめん、なんて笑いながら少し雑に俺の頬の涙を拭う姿は不覚にも男前で、ムカつくわ。
「……今度から俺が言うたら強制終了やからな。」
赤「ええで。俺のストレージ管理は淳太に任せるわ。」
「カッコつけんなや。」
歯を見せて無邪気に笑う顔。
何でもするで、その笑顔が見れるなら。
end.)
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
しげじゅんって重岡くんの愛が表立っているけど、結局は相思相愛ですよね。
重岡くんを放っておけない淳太くん、のイメージを具現化してみました。
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きき(プロフ) - 女性イルカさん» 作品整理のためパレットは消してしまいました…お話はTwitterの方に移行してあるので、お手数ですがそちらからご覧いただけると幸いです（ ; ; ） (2020年7月24日 21時) (
レス) id: f57d40830c (このIDを非表示/違反報告)
女性イルカ(プロフ) - すみません！パレットのパスワードってどこでわかりますか？ (2020年7月24日 3時) (レス) id: c0dedb0308 (このIDを非表示/違反報告)
きき(プロフ) - エミーリアさん» コメントありがとうございます！正解です…！わかってくださる方がいて嬉しいです（ ; ; ）最高だなんて…ありがとうございます！ぜひこれからも読みにきてください！ (2020年5月31日 12時) (レス) id: f57d40830c (このIDを非表示/違反報告)
エミーリア(プロフ) - 最上の命医ですよね？！あれ大好きですっ！！お二人とも医者設定っていう時点で最高だと思ってたんですけど、やっぱり最高でした！！ききさん、最高ですっ！ (2020年5月31日 2時) (レス) id: f671841eb7 (このIDを非表示/違反報告)
夏空(プロフ) - ききさん» ええ〜ありがとうございます！！（ ; ; ）たのしみにしています！ (2020年5月5日 11時) (レス) id: eb910860dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きき | 作成日時：2020年4月6日 23時
