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Yellow
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連日の咳と微熱。
季節の変わり目の風邪は治りにくい、
なんて言うけどほんまやわ。
マネージャーにも心配される始末。
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楽屋の扉の前でひとつ咳払いをすれば、
胸辺りのざわざわがすっきりした気がした。
「おはよう。」
先着は照史、濱ちゃん……それと、
もっこもこのジャンパーを着込んだまま、
ソファで膝を折りたたんむ黒髪。
頭を下げてるから顔は見えへんけど、
まあ、シゲやんな。
「シゲどうしたん？」
橙「限界来たみたい。」
照史の言葉に納得。
ドラマに曲作りに頑張ってたからなあ、
赤「じゅんた、？」
会話を聞いてたんか、
顔を上げたシゲは目がとろんと充血してて、
見るからにしんどそう。
「おはよう。大丈夫か？」
赤 「……大丈夫に、見える？」
「見えへんよ。熱は？」
体温を聞いた途端、目を逸らされた。
言いたくない数字なんか、
橙「38.5。」
見かねた照史が答えた数字は、
やっぱり相当な高さ。 本人もそれを分かってるからか、バツが悪そうに俯いた。
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赤「……たま、」
膝に頭をうずめたまま発せられる、
小さな声に耳を近づける。
「ん？」
赤「あたま、いたいねん、」
「しんどいな。」
いつも散々ウザ絡みしてくるくせに、
体調が悪い時は甘えてくんねんからほんまに、
……憎めへんやつや。
「飲み物買ってこよか？」
赤「……スポドリ、」
「わかった。」
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楽屋を出ると正面から見慣れた姿。
「お疲れ、流星。」
青「お疲れ。」
「今日シゲ体調悪いわ。」
青「あー最近忙しかったからな。」
もはやメンバーの中で
日常茶飯事になりつつあるこの会話。
「飲み物買ってくるな、けほっけほっ、」
青「淳太さあ、
前も咳してへんかった？」
「長引いてんねん。別に大丈夫やで。」
青「……ならええけど。」
あっぶな。こういうとこだけ鋭いねん流星は。
背中のぞくぞくを振り払うように、
足早に自販機のほうに歩いた。
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きき(プロフ) - 女性イルカさん» 作品整理のためパレットは消してしまいました…お話はTwitterの方に移行してあるので、お手数ですがそちらからご覧いただけると幸いです（ ; ; ） (2020年7月24日 21時) (
レス) id: f57d40830c (このIDを非表示/違反報告)
女性イルカ(プロフ) - すみません！パレットのパスワードってどこでわかりますか？ (2020年7月24日 3時) (レス) id: c0dedb0308 (このIDを非表示/違反報告)
きき(プロフ) - エミーリアさん» コメントありがとうございます！正解です…！わかってくださる方がいて嬉しいです（ ; ; ）最高だなんて…ありがとうございます！ぜひこれからも読みにきてください！ (2020年5月31日 12時) (レス) id: f57d40830c (このIDを非表示/違反報告)
エミーリア(プロフ) - 最上の命医ですよね？！あれ大好きですっ！！お二人とも医者設定っていう時点で最高だと思ってたんですけど、やっぱり最高でした！！ききさん、最高ですっ！ (2020年5月31日 2時) (レス) id: f671841eb7 (このIDを非表示/違反報告)
夏空(プロフ) - ききさん» ええ〜ありがとうございます！！（ ; ; ）たのしみにしています！ (2020年5月5日 11時) (レス) id: eb910860dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きき | 作成日時：2020年4月6日 23時
