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ご飯を食べ終えてから数時間___
銀さんから「缶一本なら」というお許しが出て2人でダラダラと酒を交わしていた
...のだけど
ゴロゴロ__ドン
ピカっという光とともにやって来た大きな音
銀「おー、結構近くに落ちたなァ」
銀さんは呑気に言ってるけれど、私はそれどころではなかった
(か、雷って...嘘でしょ
さっきまでなんともなかったじゃん、雨も降ってなかったじゃん)
夕立なのだろうけれど、それどころではなくって
銀「急にあまりこくってどうした...って」
そこまで言って私を見た銀さんはぎょっとした顔になり
銀「雷、きらいなのか?」
貴「い、いやぁ、何のことですかね」
銀「嫌いっつーより苦手だろ、怖いんだろ」
貴「そ、そんなこと」
ドカン!!!
ベランダへ通ずる窓の外がピカッと目くらましのように光ったと同時に強烈な雷鳴が耳に響いた
すぐ近くに落ちたらしく、それらと共に部屋の電気は真っ暗になった
(待って無理無理無理)
雷に加えて停電なんて...
これ以上にないくらい最悪なシチュエーションじゃん!
あまりの怖さに声も出せないでいるとパッと一筋の明かりが向けられた
銀「大丈夫かァ?」
普段なら速攻「大丈夫に決まってるじゃないですか」とかって言えてるのだろうけれど、今の私にはそんな余裕なんてもの無くて、首を横に振ることで精一杯だった
銀「ッたく...
ちょっくらブレーカー見てくらァ」
ちょっと待っとけ、
そう言ってここから離れようとするから、条件反射的に銀さんの腕を掴んでしまった
銀「怖くないんじゃねェんか?」
貴「すみません、怖いです」
正直に話すと「強がってねェでさっさと白状すればよかったんだよ」なんて言われたけどそんなもの知らない
銀「しゃーねェな」
そうぽつりと零して私の隣に腰を下したかと思えば
銀「ここにいてやっから安心しろ」
そう言って掴んだ方と反対側の手を私の頭にのせた
ポン、ポン、っとリズムよくのせられてどうにも安心してしまったらしく
それからそんなに経たないうちに意識を投げ出してしまっていた
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更新ものすごく遅くなりました(・_・;)
ようやく夏休みに入ったので頑張って書き進めたいと思います!
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銀色(プロフ) - とても面白かったです! なので凄く続きが気になります。 大変だと思ういますが更新待ってます! (2018年4月3日 21時) (レス) id: 54384483c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みや | 作成日時:2017年4月23日 11時