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先程のニートっぷりは何処へやら、玄関に通じる廊下をドタバタ走り、扉を開ける。


貴「はーい」
銀「遅すぎだろ。てか魂胆が見え見えなんだよコノヤロー。」


その言葉に少しの怒りは覚えたものの、事実、銀さんの言う「うめぇモン」に釣られてきたのだ。
文句は言えまい。


貴「とりあえず入ります?」
銀「おー、じゃあ邪魔するわー。」


普段と何一つ変わらないやりとり。


銀「珍しく散らかってんな。ゆうてもだけど」
貴「ま、まあ。そう言えばどうでした?京都の下見の方は」


自分のだらしなさが故になってしまったなんて言いたくなかったから、やんわりと話を変えていく。

そして、京都の下見、というのは今度1年生が大学見学をするツアーの予定組だったり、というもので。


銀「よかったぞ。東京とはまた違った感じがな。」
貴「いいですよねー、京都。京都弁とか好きですもん。柔らかい感じが」
銀「そこかよw」
貴「え、よくないですか?」
銀「まあまあ。そういえば、Aも行くんだろ?京都研修。」
貴「らしいですね。」


そうなのだ。
下見こそは行かなかったものの、研修当日は付き添いで行かなければならない。


貴「自由行動の時間、ありますか?」
銀「テメーの頭はいくつだよ」
貴「ピッチピチの22歳です。」
銀「ああ、そうだったな。精神年齢2歳だったな。」
貴「話聞いてます?それより美味しいものとやらを食べながらにしません?」


話を聞かない銀さんへの怒りを抑えつつ、先程から気になっていた銀さんの持つ紙袋を指さした。


銀「じゃ、準備頼むわ。」


こういった辺りもいつも通り。
渡された紙袋を受け取り、皿の待つ台所へと足を向けた。

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設定タグ:銀魂 , 坂田銀時 , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛
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銀色(プロフ) - とても面白かったです! なので凄く続きが気になります。 大変だと思ういますが更新待ってます! (2018年4月3日 21時) (レス) id: 54384483c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みや | 作成日時:2017年4月23日 11時

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