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「じょんいなぁーっ❤」
「おっかえりぃーっ❤」
…ヌ、ヌナ?
玄関で靴を脱ぐ俺を迎えたのは
「大晦日までバイトなんて」
「大変ねぇ」
既に出来上がった2人のヌナ
え、Aは?←
「おかえり」
ヌナ達の後ろから
ぴょこり、と顔を出し
にこにこと笑うAに
「た、ただいま」
返事はするけど
「私達だけじゃ寂しいじゃない?」
「Aオンニ誘ったらジョンイナと年越しして初日の出も見に行くって言うから」
2人して高いテンションで手を握り
「「一緒に行こーって思って❤」」
…ヌナ、
数日前の俺の頑張り返してくれる?
結局
一人暮らしの狭いマンションで4人
テーブルには無駄に度数の高いアルコールとつまみが並び
「ジョンイナ、氷!氷ちょうだい」
「ジョンイナ、ついでに水も!」
ヌナ達の小間使いと化す俺←
諦めて立ち上がり
氷と水を出して、ついでに自分用にコーラも準備する
と、
「あ、ににぃ」
部屋からAの声がして
キッチンにいる俺のとこまで来た
「マドラー落としちゃったから
洗ってもいいかな」
隣に立ち、蛇口をひねる
「やだー❤オンニには『にに』って呼ばれても怒らないのー?」
「わたしたちが呼ぶとすぐ怒って訂正させるのに」
部屋で笑い転げるヌナ達の声に
Aが慌てた顔をする
「ごめん、気をつけるね」
アルコールで赤く染まった頰
「ジョンイナ、布巾ある?」
ーー ににたん ーー
幼い日の声が蘇る
腕を上げて握っていた手
見上げていた顔
抱っこをねだっていた日々
15年という時間が経ち
見下ろせるようになった顔
握りたくても握れなくなった手
抱っこをねだれるほど子供じゃなくなった
「Aには『にに』って呼ばれるの嫌じゃないから」
それくらいはねだってみても
バチは当たらないだろう?
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にに(プロフ) - 久しぶりに読み返して泣きそうになりました。暖かく鮮やかな眩しいジョンインとヌナが幸せになりますように。 (2016年2月20日 4時) (レス) id: 64f947eed1 (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - ももたろうさん» ももたろうさん、コメントありがとうございます!嬉しいお言葉までいただき、本当にありがとうございます!ににたんって絶対幼少時代からイケメンだと思いません?(笑)人の心を読み解くのに長けてそうな気がするんですよね!またぜひ遊びに来てくださいね (2016年1月3日 22時) (レス) id: 12583e7c2a (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - あおいさん» あおいさん、コメントありがとうございます!幅広いヌナ層の方々に想像しながら読んでいただきたく決まった年齢設定は設けてません。が、だいたい話の流れ上、10〜13くらい離れてるかな、と勝手に想像してます← (2016年1月3日 22時) (レス) id: 12583e7c2a (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - 優華さん» 優華さん、お返事が大変遅くなり申し訳ありません!!心が暖かくなる、なんて嬉しい言葉をありがとうございます!いつも考えなしに出たとこ勝負なので纏まりがなく後悔しっぱなしですが(笑)暖かいお言葉をいただけると勇気をいただけます。ありがとうございました! (2016年1月3日 22時) (レス) id: 12583e7c2a (このIDを非表示/違反報告)
ももたろう - 最高でした・・・(泣)ににがかわいかったり、かっこよかったり・・・子供の時からイケメン^^すごくおもしろかったです (2015年12月31日 13時) (レス) id: e2049e8ae6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みこ | 作成日時:2014年5月25日 18時