オレンジ君の彼女２ (ページ20)

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決断１３ページ20

Aちゃんが東京に帰ってくる。

ヤスや大倉はちょこちょこ連絡してたみたいやけど、僕は北海道から帰る直前のLINEしかしていない。

僕と横山くんはAちゃんのストレスの原因を空港の女とにらんで、ある行動に出でいた。

横「いいか丸、絶対お前の自宅付近に現れるはずやからそれとなく近づいて話聞き出すんや。俺、たぶん顔見たら思い出すと思うから。」

丸「うん、わかった。」

ﾏﾈ「大丈夫ですか？丸山さんの家にいた女と空港の女が一緒なら、丸山さんのストーカーって事ですよね？」

丸「どっちにしろ家にまで来て迷惑してる事を注意しないとつまでも来るから。それでもダメなら警察言うってはっきり言わんと。」

移動車に乗って女が現れるのを待つ。

ﾏﾈ「あ、あの女です。ほら、カバンにチビぬいついてる。」

横「遠くて顔見えへんな･･･」

丸「よし、僕行ってくる。」

ﾏﾈ「ほんとに大丈夫ですか？」

丸「大丈夫。」

横「すぐ行くから。」

マンションに帰るふりして女の前を通る。

女「ま、丸ちゃんですよね？」

丸「え？」

女「私、ファンなんです。」

丸「ありがとう。ここでなんしてるん？ひょっとして待ち伏せ？」

女「い、いや･･･あの･･･」

丸「自宅まで来るとか迷惑なんやけど。」

女「丸ちゃんのことが好きで･･･その、お友達からでもいいからお近づきになれないかなと思って･･･」

丸「いくらファンの人でも人のプライベートなとこまで来るってアカンのちゃうん？」

女「でも丸ちゃんの事が好きで、他の女になんか取られたくなくて･･･」

そういうと僕に近づいてきた。

そう思った時、横山くんとマネージャーが来て

横「君、空港にいたよな。Aと喋っとったやろ？Aに何言うた！」

女「だって、丸ちゃんが･･･あの女といるからいけないのよ。あの女と付き合ってるの？朝まで一緒にいるでしょ？一緒にここからお仕事行ったりしてるでしょ？だから別れてってお願いしただけなのに。」

寒気がした。

いくらファンでも、Aちゃんとの行動を監視されてたと思ったら身震いがした。

丸「君のせいで･･･君のせいでAちゃんがどんだけ辛い思いしたと思ってんねん!!もうここにはこんといて！今度見つけたら警察に通報するから。」