クラゲ ページ46
入口で事前に買っといたチケットを出す。
A「あっ！買っといてくれたんですか？お金払います。」
丸「ええよ〜今日は初デート記念やねんから。」
A「でも、出してもらってばっかり。」
丸「じゃあ、お昼の飲みもん奢って。」
A「割に合わないじゃないですかぁ。」
丸「ええの。今日はそういう日！」
何とか納得させて中に入る。
外の暑さを忘れさせるくらい中は涼しくて、暑さと緊張の汗がすっと引いていく。
丸「あ、見てカワウソ。」
A「見た目可愛いですけど、ご飯食べる時すごい顔してますね(笑)」
丸「ほんまや、怖っ！」
A「あ、こっちはそのエサです。」
イワシの大群を見てそう言うAちゃん。
丸「確かにそやけど、その言い方(笑)」
Aちゃんって時々おもろい。
A「あ、こっちにはハコフグいますよ。パタパタ泳いでて可愛い。」
色々回ってAちゃんが釘付けになったのはクラゲ。
A「ずっと見てられる･･･」
丸「すごいキレイやな。」
キラキラした目でクラゲを見るAちゃん。
その横顔に見とれていると
A「あ、すいません。見入っちゃた(笑)」
丸「だ、大丈夫やで。次行こか。」
見とれてたのを誤魔化すように言う。
A「わぁーやっぱりすごいですね！」
海遊館のメインはなんと言ってもジンベイザメ。
丸「大っきいなぁ。」
A「こんな大っきいのにエサはちっちゃいエビとかプランクトンって、おなかいっぱいになるんかな？」
丸「僕がジンベイザメならお腹すいて泳げんわ。」
A「あははは！今、丸山先輩がジンベイザメになってるの想像しちゃった(笑)」
丸「プカ〜って浮いてるだけで泳げんわ(笑)」
A「あ、じゃあいつもくっついてるコバンザメはすばるくんや！」
丸「すばるくんならネコザメちゃう？」
A「あ〜ネコザメっぽい！」
その後も生徒指導の先生がタコに似てるとか、タカアシガニは食べたらまずそうとか、くだらない話で笑いあった。
丸「そろそろお昼のパン食べよか？」
A「そうですね。飲み物何にします？」
僕はアイスコーヒー、Aちゃんはアイスミルクティーを買って海が見える席に座った。
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作者名：MARUTAKA | 作成日時：2022年3月15日 23時
