always like (ページ30)

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橙色ページ30

丸「ほんまお構いなしやな(笑)」

A「あ～切れた･･･」

「お嬢ちゃん下手くそやな！もう1回するか？」

おっちゃんにそう言われたAちゃんは

A「もうやめとくわ･･･」

拗ねながら返事をした。

丸「はい。これあげる。」

僕が釣った橙色のヨーヨーを渡した。

A「いいの？」

丸「浴衣にはやっぱりヨーヨーが似合うやんか。」

Aちゃんは、はにかみながら嬉しそうにヨーヨーを受け取った。

丸「あれ？大倉らどこ行ったんやろ？」

気づけば大倉とマユコちゃん、リナちゃんの姿がない。

丸「章ちゃんと、凛太郎くんはすばるくんらのとこやし･･･もうちょい先まで行ったんかな？」

A「マユコおみくじしたいて言うてたから神社の方行ったんかも。」

丸「ほな、行ってみるか？」

人が多く、Aちゃんとはぐれてはいけないと思い

丸「あ、僕のシャツ掴んどいてええよ。迷子なったらアカンし。出来れば手繋いどいた方がより安全やけど･･･」

すばるくんにそういう気持ちがないのならあんまり期待さすなって言われたけど、こう人が多いとそういうこと言うてる場合やないし･･･

A「･･･じゃお言葉に甘えて///」

Aちゃんは、告白してきた時や普段ドキッとするような事を言うわりには、今日は照れていてこっちまで照れてしまう。

当たり前か、僕からこんなん言うたことないもんな。

丸「ごめん、手汗ばんでるかも知れんけど･･･」

ズボンでゴシゴシ拭いた手を差し出した。