ユッピン♪が書くあやかし緋扇小説

第6話 ページ6

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エレベーターに乗り一階に下り、外に出る。

今日は日曜日。

待ちに待った、遊園地に行く日。

楽しみだな。

なんて、呑気なことを考えていた。

「9時59分。ギリギリセーフやな」

さくらちゃんは腕時計を見つめ呟く。

オシャレで高そうな腕時計。

見とれてしまう。

「それ高くなかった？」

「…20万しかしないんやで？」

20万しかって。

十分高いから。

さすが金持ちだよ。

「まあ行くで」

さくらちゃんにどこかへと連れて行かれる。


しばらく歩いた。

遊園地に行く前に、何でこんなに歩かなきゃいけないの？

それでも文句は心の中だけにした。


「ちょっと…何ここ」

「見ればわかるやろ」

メイクサロン。

店の前にはそう看板に書かれてる。

まさか。まさか…。

嫌な予感しかしない。

さくらちゃんは怪しげな笑みを浮かべる。

「じゃ、行くで！」

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