面倒くさい、九条ジョー。 ページ8
Aside
九条さんに手を引かれて、NGKまで連れて行かれる。
吉タコで買ったたこ焼きと、あたおかソーダを渡されて、
「どこのホテルに泊まってんの？」
また、顔を覗き込まれたけど、
『そ、それは、秘密です！』
「あ、そう。じゃあ明日、舞台の上から探すから、ええよ。」
『探さなくて、いいです。あたし、急ぐんで。』
「ラインするから。」
『たこ焼きとあたおかソーダ、ありがとうございました。失礼します！』
一礼して、NGKを出た。
もう19時前やん！
汗かいちゃったから、シャワーしたいよね！
汗臭い身体で、オトカケ観に行ったら、健人さんにも、洲崎さんにも、失礼やん！
山田side
楽屋でギターのチューニングしてたら、目の前に立った九条が、ニヤニヤしながら、俺を見てる。
こんな時の九条は、面倒くさいからわざと、知らん顔してた。
「健人ぉー。」
「なにー？忙しいから、用があるんやったら、はよ、言うて。」
「ボクさぁ、出逢ってしまったわ！」
「へー、そーなんや。」
「健人のファンらしいけどさぁ。」
え？
「なんか、わざわざ岡山から、オトカケ観るために、大阪まで来たんやって！」
は？
どういうこと？
「ボクと運命的に出逢ってしまったからAの事は、諦めてな！」
Aって、まさか、占いツクールの作者のAさんなわけ、ないよなぁ。
「九条、お前さぁ、あんまり派手に遊んどったら、その内、痛い目に合うで！」
「まぁ、地方の子やから、そんなにややこしい事には、ならんやろ！」
「やけど俺らのファンに、手ぇ出すんは、やめてや！」
「今から、ボクの事を好きになるから、そしたら、関係ないやん！」
煽るように、俺を見るけど。
単独前に、ほんまに面倒くさいヤツやわ。
「まぁ、そんなに簡単にお前のファンになるんやったら、しゃあないやん。」
「それで、ええのやな！」
今日は、めっちゃ絡んでくるなぁ。
「あぁ、ええよ。」
「じゃあ、ラインしちゃおっかなぁ！」
「え？連絡先交換したんか？！」
「健人の許可もろたしなぁ！」
「許可って、なにー？どーゆー事？」
「ボクが、手ぇ出してもええよて、許可やん。」
「そんなん、出してへんし！何てラインするつもりやねん！」
「“健人の許可が出たから、ボクとええ事しよか？”って。」
「はぁー？やめてや！俺を巻き込むなよ！」
まぁ、そんなワケわからんラインで、なんとかなるような子は、ほんまのファンちゃう様な気はするけど。
これって、夢？ ……そんなつもりやないねん。→←また、ラインするわ！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 57人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「お笑い芸人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すーゆみ(プロフ) - 朝凪さん» めっちゃ嬉しいです。コメントありがとうございますm(_ _)m只今、現実世界で将来のための最終ミッションのため、更新が中々できていません。お待たせしちゃって、ほんまに申し訳ありませんm(_ _)m (2022年1月11日 7時) (
レス) id: dfaa17b8c0 (このIDを非表示/違反報告)
朝凪 - 設定やストーリーが素敵で一気に読み進め何度も読み返しています！ 要所要所の言い回しも綺麗でとても好きです。続きが読めるのを楽しみにしています (2022年1月6日 1時) (レス) @page39 id: f50a50fbe1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：すーゆみ | 作成日時：2021年1月20日 21時
