こんなん、イヤや！😠 ページ33
簪が落ちた音で、我に返った。
九条さんのペースに巻き込まれてたｹﾄﾞ
こんなん、イヤや！😠
あたしに触れてええんは、健人さんだけやから
たぶん、手が届くはず…
九条さん、パンツと下着を脱ごうとしてる。
早く、早く！
一生懸命、手を伸ばす。
触れたんはたぶん、フルーツナイフ？
一気に引き抜いてそのまま、自分の首元に向けた。
『やめて！あたしから、離れて、下さい！』
「えっ…？ウソやん…何で…？」
慌てて、ナイフを取りあげようとしてるけど
唇を噛みしめて、刃先を肌に滑らせる。
「えっ！あっ…A…そんな…」
チクッとした痛みのｱﾄ、皮膚が裂けてﾋﾘﾋﾘｱﾂい。
滴り落ちた血が、あたしの胸元を汚す。
後退りしようとして
膝にｽﾞﾚたパンツが引っ掛かかって、尻餅をつく九条さん
何とも言えん顔で、あたしを見上げる
『めちゃくちゃ、カッコ悪いですよ！wwwww』
プライドを傷つけるよう、態と笑って彼を見下ろす。
「と、とりあえず痛いやろし、危ないから、やめよ…」
『やめません。早くそれ、きちんと履いて下さい』
「わ、わかった…から」
『履けたら、玄関で靴履いて、少し、待って、下さい』
「あ、あぁ…」
こちらを窺いながら、後退りして、靴、履いてる。
『父に、いくら、渡しました？』
「えっ？あっ…３万やけど、別に…返さんで、ええ、から」
ナイフを刺したまま、移動して、何とかお金を出した。
「A、わかったから、痛いし、傷、残ってまうよ」
『あたしのｶﾗﾀﾞやから、別に、ええんです』
動くたびに床が汚れて
“後で、掃除、大変やなぁ”
“まぁ、しょうがないか”
差出した福沢諭吉は、少し汚れちゃったｹﾄﾞ
『岡山まで来て頂いたのに、ｲﾛｲﾛややこしくて、すみませんでした』
『ごめんなさい、ちょっと汚れたｹﾄﾞ、これ、お返しします』
「や、えっ、あ、あぁ」
あたしの顔？(首とナイフ)と、手元のお金を、視線が行き来してる。
『お返ししますから、ここから、出て行って、下さい』
「A、ボクは…」
『お願いやから、もう、勘弁して、下さい』
「ごめんなさい…やけどボク…」
『警察沙汰には、したくないんです』
『今すぐこれ持って、出てってくれんのやったら…』
スマホに、視線を投げる。
吐息をついた彼は、お札をポケットに突っ込む。
「傷付けて、ごめんなさい」
「…ラインするから」
ドアが、閉じて
鍵閉めたら、気が抜けて
座り込んでしまった。
ごめんなさいって、どーゆー事やねん！→←★裏注意★……髪が、解ける。
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すーゆみ(プロフ) - 朝凪さん» めっちゃ嬉しいです。コメントありがとうございますm(_ _)m只今、現実世界で将来のための最終ミッションのため、更新が中々できていません。お待たせしちゃって、ほんまに申し訳ありませんm(_ _)m (2022年1月11日 7時) (
レス) id: dfaa17b8c0 (このIDを非表示/違反報告)
朝凪 - 設定やストーリーが素敵で一気に読み進め何度も読み返しています！ 要所要所の言い回しも綺麗でとても好きです。続きが読めるのを楽しみにしています (2022年1月6日 1時) (レス) @page39 id: f50a50fbe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すーゆみ | 作成日時：2021年1月20日 21時
