離したくないけど。 ページ6
山田side
風呂の準備をしてキッチンに戻る。
あれ、Aさんは？
冷蔵庫の前で唇から血を流して、しゃがみ込んでる。
「A！どないしたん！？」
あわてて助け起こした。
「大丈夫？何があったん！？」
Aはぼんやりと焦点の合わない目で、俺を見た。
体は小刻みに震えてる。
右手のスポンジをそっと取り上げて、流しに放り投げる。
そのままゆっくり抱き上げて、キッチンを出た。
大村side
AirPodsをを外して背伸びをした。
トイレに行こうと部屋を出ると、Aさんをお姫様抱っこした健人が階段を上がって来た。
「健人なにイチャイチャしとるん！えっ？」
Aさん唇から血が出てる！
なんか表情なくて、顔色悪いし！
「ごめん大村、キッチンにギターとか荷物、起きっぱなしやねん。後でええから持って来てくれへん？」
「どうしたん？何があったん？」
「わからへんねん。風呂の準備しとってキッチンに戻ったら.....。」
「さっきまで俺もAirPodsで曲聴いとったから.....。ごめん健人。」
「とりあえず、ベッドに寝かせるわ。落ち着いたら話せるかもやし。やから.....。」
「わかった。キッチン片付けとくし、任せて。」
階段を降りてゆく。
九条side
"さみしい瞳をしてる。"
いきなりそんな事を言われて、動揺してしまった。
気が付いたら、Aに口づけをしていた。
悔しくて腹が立ったから、唇を思いっきり噛んでやった。
血の味がして我に帰ったけど、やっぱり気持ちの納まりが付かなくて、捨て台詞を吐いて逃げてしまった。
Aの見た目の可憐さに惑わされては、いけない。
本人に自覚がないだけに、あれはやっかいな女や。
山田side
ベッドにAを寝かせて、血まみれの唇にそっとティッシュをのせる。
あまり押さえないように気をつけて。
『ごめんなさい.....。』
濡れた瞳で俺を見上げる。
こんな状態のAが、たまらなく色っぽく感じてしまった俺は、我慢できずに抱き起こしてしまう。
このまま抱きしめて、離したくない。
俺だけのものにしたい。
「A、俺.....。」
抱きしめた腕を緩めて、じっとAを見つめる。
その時、ティッシュがはらりと唇から落ちた。
まだ血が乾ききってない痛々しいAの唇。
ゆっくり体を離して、新しいティッシュを取る。
「風呂準備できてるけど、どうする？」
『先に入って下さい。』
「あ！これで罰ゲーム貸し2やな。」
『そんなぁ。』
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すーゆみ(プロフ) - あまあさま、レスありがとうございます！実は健人さん推しです！だけど洲崎さん、九条さん、水上さんオチも漠然とイメージできてきました。４通り書いてみます！あまあさまの小説は、お気に入りなんです！！あたしもオチは大人な感じにしたいから挑戦してみようかな！ (2020年8月27日 15時) (
レス) id: 86f87981c6 (このIDを非表示/違反報告)
あまあ(プロフ) - すーゆみさん» 私的には山田さんのオチが1番見たいと思っています！でも他のオチを見たい方もいらっしゃると思うので、作者様の可能な範囲でオチは書かれてくださいね！無理せずに！ (2020年8月27日 13時) (レス) id: 821f3e857d (このIDを非表示/違反報告)
すーゆみ(プロフ) - (あまあさま)コメントありがとうございます(ペコリ)この先の展開をどうするか、誰オチにしようか悩んでいるところです。やっぱり４通りのオチを作るべきか？更新が遅くなって申し訳ありません。これからもよろしくお願いいたします(ペコリ) (2020年8月27日 10時) (レス) id: 86f87981c6 (このIDを非表示/違反報告)
あまあ(プロフ) - はじめまして！いつも読ませていただいてます（ﾍﾟｺﾘ）波乱万丈の展開にいつもドキドキしっぱなしです！これからも更新楽しみに待ってます^^ (2020年8月27日 10時) (レス) id: 821f3e857d (このIDを非表示/違反報告)
乃々夏(プロフ) - すーゆみさん» よろしくです！ (2020年8月15日 22時) (レス) id: e426f8e368 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すーゆみ | 作成日時：2020年6月13日 17時
