それぞれの思い。 ページ21
Aside
『山田さん、あたし....。』
その時、スマホの着信音が鳴り響いた。
手を伸ばして、カバンを取ってくれる山田さん。
あわてて電話に出る。
『はい。あ、水上先生いつも、え.....隼人さんが母を、え.....そんな、すぐ行きます。』
思わず立ち上がった。
「どうしたん？」
『隼人さんが母の病室に立て籠ってるって.....』
「俺も一緒に行く。Aに何かあったらイヤやし。タクシー呼ぶわ。」
そう言って自分のスマホを操作してくれる。
二人で部屋を出ると、食べ終わった食器を持った九条さんが階段を降りてた。
「九条、急いでんねん。ちょっとどいて。」
「なんやねん！やっぱり邪魔もん扱いか！」
『ごめんなさい、隼人さんが母の病室に立て籠ってて.....。』
顔色をかえて階段を駆けあがる九条さん。
「ボクも行く！隼人と話したいんや！すぐやから外で待ってて！」
『わかった。お願いします。』
九条side
健人に邪魔されたし、Aはまた分かった風なこと言いやがったから、ムカついたけど、南蛮漬けもポテトサラダも旨かった。
食器を持って階段を降りてたら、二人が部屋から出てきた。
健人に邪魔もん扱いされてまたムカついたけど、隼人が病室に立て籠ってるって聞いて隼人と話したいから、また食器を持ったままスマホだけ取りに部屋に戻った。
隼人なんしてんねん。
階段を駆け降りて玄関を出たら、ちょうどタクシーが来たところやった。
山田side
玄関から九条が飛び出して来て
「ボク、助手席乗るわ。」
と言うてくれたから、Aと後部席に乗った。
動揺して顔色の悪いAの右手に、左手を重ねる。
すがるようにこちらを見たAは、俺の手をそっと握った。
こんな時やけどなんか嬉しくて、絶対にAを守ってみせると俺は気を引き締めた。
Aside
「Aさん、ついて来てこっちの方が早いから。」
警備員の野村さんが、誘導してくれる。
「Aと先に行ってて！俺、支払い済ませとくから。九条頼むで！」
山田さんがそう言ってくれたから、九条さんと二人で走った。
「大丈夫です。連れの方はちゃんと案内するから。」
エレベーターに乗ったあたしに、野村さんが言ってくれた。
「A、ごめん。」
「でもボクはAをもっと知りたいし、ほんまのボクを分かって欲しい。」
「さっきはいきなりやったけど、心も身体も分かり合いたいんや。」
あたしの手を握った九条さんに、見つめられた。
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すーゆみ(プロフ) - あまあさま、レスありがとうございます！実は健人さん推しです！だけど洲崎さん、九条さん、水上さんオチも漠然とイメージできてきました。４通り書いてみます！あまあさまの小説は、お気に入りなんです！！あたしもオチは大人な感じにしたいから挑戦してみようかな！ (2020年8月27日 15時) (
レス) id: 86f87981c6 (このIDを非表示/違反報告)
あまあ(プロフ) - すーゆみさん» 私的には山田さんのオチが1番見たいと思っています！でも他のオチを見たい方もいらっしゃると思うので、作者様の可能な範囲でオチは書かれてくださいね！無理せずに！ (2020年8月27日 13時) (レス) id: 821f3e857d (このIDを非表示/違反報告)
すーゆみ(プロフ) - (あまあさま)コメントありがとうございます(ペコリ)この先の展開をどうするか、誰オチにしようか悩んでいるところです。やっぱり４通りのオチを作るべきか？更新が遅くなって申し訳ありません。これからもよろしくお願いいたします(ペコリ) (2020年8月27日 10時) (レス) id: 86f87981c6 (このIDを非表示/違反報告)
あまあ(プロフ) - はじめまして！いつも読ませていただいてます（ﾍﾟｺﾘ）波乱万丈の展開にいつもドキドキしっぱなしです！これからも更新楽しみに待ってます^^ (2020年8月27日 10時) (レス) id: 821f3e857d (このIDを非表示/違反報告)
乃々夏(プロフ) - すーゆみさん» よろしくです！ (2020年8月15日 22時) (レス) id: e426f8e368 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すーゆみ | 作成日時：2020年6月13日 17時
