【NARUTO】月と僕の物語２ (ページ9)

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５６話ページ9

雫「…霧隠れの中忍ですかね」
確か、額当てのマークが霧隠れのヤツだった気がする…

カカシ「こいつらは、いかなる犠牲を払っても戦い続けることで知られる忍だ」

「…なぜ、我々の動きを見切れた」

カカシ「数日も雨が降ってない今日みたいな晴れの日に、水たまりなんてないでしょ」
まあ、仮に雨が降ってたとしてもちょっと前から視線を感じてたんだけど…

タズナ「あんた、それを知ってて何でガキにやらせた？」

カカシ「私がその気になればこいつらくらい瞬殺できます…が…私には知る必要があったのですよ…この敵のターゲットが誰であるのかを…」

タズナ「？どういうことだ？」

雫「狙われてるのがタズナさんなのか、それとも僕達の中の誰かなのか…ということでしょう？」

カカシ「正解。我々はアナタが忍びに狙われてるなんて話は聞いていない。依頼内容はギャングや盗賊など、ただの武装集団からの護衛だったはず…これだとＢランク以上の任務だ…」

タズナ「…」

カカシ「依頼は橋を作るまでの支援護衛という名目のはずです。敵が忍者であるならば．迷わず高額な“Ｂランク”任務に設定されていたはず…」
高額……そうか、上の任務ほど報酬金が高い。つまり、依頼者が払うお金も高くなる…タズナさんは、お金がないからＣランクで依頼したのか…？

《波の国は貧しい国だからな。大金があるとは思えん》

カカシ「何か訳ありみたいですが、依頼でウソをつかれると困ります。これだと我々の任務外ってことになりますね」

サクラ「この任務、まだ私達には早いわ…やめましょ！ナルトの傷口を開いて毒血を抜くにも麻酔が要るし…里に帰って医者に見せないと…」

カカシ「んー…こりゃ、荷が重いな！ナルトの治療ついでに里へ戻るか」