51話 ページ4
雫「…ハァ。ほんと変わんないね、そーゆとこ」
いつまで経っても誰も助けに来ないし…
てか、僕がいるって知ってて置いて行ったな…
ナルト「あ!!雫!!」
雫「縄ほどいたら帰るよ」
ナルト「おう!!」
雫「…ほら、とけた。てか、縄抜けくらい覚えなよ」
ナルト「アハ…」
雫「…」
ナルトなら、敵についても…
僕のこと、分かってくれるのかな?
雫「…ナルト」
ナルト「?」
雫「ナルトだけは、ずっと友達でいてね」
ナルト「!!…当たり前だってばよ!!さ!一楽でも寄って帰ろーぜェ!!」
雫「ナルトの奢り?」
ナルト「えっ!?」
雫「ふふ、じょーだん。僕が奢ってあげる。今日だけ特別ね」
ナルト「よっしゃあ!!!」
…少しでも長く、隣にいよう。
……彼が、僕のことを大切に思ってくれるように
■自宅■
雫「…」
「よォ、ボーッとしてんな」
雫「…え?」
振り向けば、窓のところに居るのは…見慣れた暁の服に赤い髪の人…僕の、大切な家族の1人
雫「サソリ!?」
サソリ「遊びに来てやったぜ?」
雫「えっ、えっ!?ど、どーやって…」
普段ならデイダラと一緒にいるのに…今日はいないし…
サソリ「デイダラの奴に送ってもらったんだよ。明日の朝迎えに来る」
雫「そ、そうなんだ…!!」
てことは、夜の間はサソリと一緒だ!!
サソリ「傀儡の使い心地はどうだ?」
雫「スッッゴクいいよ!!要望通りになってるし、可愛いし、綺麗だし!!名前も付けたんだ!」
サソリ「ほう、どんな名前にしたんだ?」
雫「目が星空みたいだから、星華!」
サソリ「…フッ、お前らしいな」
雫「な、なによ…どーせ僕は単純だもん!」
サソリ「…本当にな」
雫「否定してほしかったんだけど!?」
サソリ「飯は食ったのか?」
雫「あ、食べて来ちゃった…」
サソリ「そうか…あァ、あと九尾のガキはどうだ?」
雫「友達1号だよ((ドヤァ」
サソリ「どーせ、そいつとばっかいんだろ」
雫「な、何故分かったし…」
サソリ「そういう奴だからな、お前は」
雫「ぶぅ…」
サソリ「…ほら、話したいことあんだろ?」
雫「!!…うん!!あのね、あのね!!」
久々のサソリは、傀儡のくせにあったかく感じて…それに、笑って話を聞いてくれた。やっぱり、暁のこと好きだなぁって…こういう時に、思うんだ。
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作者名:yumiku | 作成日時:2017年7月2日 23時