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71話 ページ24

イナリ君のお父さん、カイザさんは勇気のある人でイナリ君にとって胸を張って誇れる父親だったらしいが、ガトーがカイザさんをテロ行為で秩序を乱したと言って公開処刑にされたらしい。

雫「…月龍、人間って醜いね」

月龍「…」

雫「ほんの少しの行動で邪魔者扱い。意味分かんない」

月龍「…お前はバケモノなんかじゃない」

雫「…」

月龍「そうだな…家族、が合ってるのかもな」

雫「…へ?」

月龍「尾獣が家族じゃ不満か?」

雫「うっ、ううん!!不満じゃない!!」

「…あれ?あの時の……」

雫「あ、白君!」

白「何故ここに…とう言うより、その人は…?」

月龍「オレは月龍だ。雫の…家族だ」

雫「ていうか、白君こそなんでここに?」

白「ボクは薬草を取りに。一応、安静にしてもらわないとですし」

雫「そうなんだ」

白「…雫さん」

雫「なに?」

白「…雫さんには、大切な人がいますか?」

雫「…大切な人か……いたよ。もう失っちゃったけど」

白「!!」

雫「僕の一族は、僕以外殺された。でも、助けてくれた人がいたんだ。僕のこと必要だって。今はその人が大切なのかなあ…」

白「…そうなんですね」

雫「白君にとっては、再不斬さんが大切?」

白「はい。大切です((ニコッ」

雫「…そっか」

白「もう行かなきゃ……雫さん、また」

雫「うん、またね」






雫「…」

月龍「…そのまま、刀にゆっくり移せ」

ブウゥンッ!

月龍「火と風で、火をデカくしろ」

雫「…大炎月牙(ダイエンゲツガ)」

月龍「よし、そのままもう1つ加えるぞ。次は雷だ」

雫「……大雷炎月牙(ダイライエンゲツガ)」

月龍「オレが作り出した水の塊を全て一撃で壊せ」

雫「…はッ!!」

ゴォオォッ!!

月龍「…合格だ」

雫「疲れたぁ…」

「…やー、お疲れさん」

雫「…げ」

カカシ「どういう訳か説明してもらうかな?((ニッコォ」

雫「…どーしよ、月龍」

月龍「説明しろよ」

雫「…尾獣の月龍です」

月龍「簡潔だな」

雫「説明の仕方分かんない」

カカシ「…人柱力なの?」

雫「はい。でも、月龍は危害を加えなければ何もしませんよ」

月龍「多分」

雫「多分って言うな」

カカシ「…詳しい事は任務終わりに聞くからね」

雫「はーい」

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作者名:yumiku | 作成日時:2017年7月2日 23時

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