ワンピ学パロ【ホラー】 (ページ3)

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弐ノ一ページ3

「もぅかえろぅぜェ！？」
「そうよほんとになんか出たらどうするつもり？」

　そう喚くのはナミとウソップだった。旧校舎に肝試しに来た彼らは、現在２階の南校舎の廊下を歩いているところである。最後まで行くのを渋っていたナミとウソップは、結局嫌なら二人で旧校舎の外で待っておくという恐怖に負けてついてきたのだった。

「ナミさんはおれが守るぜェ♡」
「サンジくーん…おれは？ねェおれは…？」
「あァ？んなもんてめェで守りやがれ！」
「そんなこと言わないでェ！ねェサンジ君！？」

　いつものようにサンジはナミにそう言って隣に並ぶ。守備範囲に入っていないと悟ったウソップが裏声を作ってサンジに問いかけたが、きっぱりと断られてまとわりつくように必死に縋っていた。

「じゃア校門で待っときゃよかったのによ」

　ほぼ先頭を歩いていたゾロがあきれたように二人に言った。二人はわかってないと、いかほどにあそこで二人だけで待つのが怖いかと力説したうえでゾロにブーイングを飛ばす。

「てンめェ自分は平気だからってよォォ！！」
「あんたらと違ってあたらしらのメンタルは弱いのよわかる！？！？」

　ぎゃいぎゃいとゾロに罵声を浴びせる二人に、しまいにはサンジまで加わって列の中央がにぎやかになる。ルフィのすぐ後ろを歩いていたビビとAは変わらないわねと笑いあって彼らを見守っていた。

「んだとこのクソコック！！」
「うるせェマリモヘッドめ！！」
「楽しそうだな混ぜろよ！」

　ゾロとサンジのいつものケンカが始まって、楽しそうだと先頭を歩いていたルフィがそれに乗じて二人の間に飛び込む。そんなルフィをウソップが止めにかかって、それ以外はいつものことだと傍観したり、いい加減キレたナミがげんこつを落として終了かと思われたが。

「もっぺん行ってみやがれこのメロリンコック！！」
「言ってやらァ…」

　ずいっとゾロが一歩サンジに近づいて、それにサンジは一歩下がった。一定の距離を保つ故の当然の行動であったのだが。

「あぶないっ！」
「っ！？」
Aが声を上げたが遅く、サンジがガクンとバランスを崩す。