今日:2 hit、昨日:8 hit、合計:4,151 hit
小｜中｜大
録ノ二 ページ16
＿とうとうAが二人を吹き飛ばすように立ち上がり、それに二人が驚いた声を出して体を後ろにのけぞる。２人があぶねェだろ！と口を開きかけたが、そんな暇もなかった。
「せめて机挟んでケンカしてくれない！？寿命削れるわ！！なんであたし挟むわけ！？つかお前ら落ち着けや！見つかったらどうすんねん話ならんわ！！」
ゼェハァとAが肩で息をしながら一気に巻くし立てる。汽車のようにふんーっと鼻息を吐き出してからへろへろと椅子に腰かけた。
「疲れた…」
Aがぐったりと机に沈む。どうやらさっきので最後の力を振り絞ったらしく、目はぼうっと死んでいた。
「お、ぅ…」
「わりぃ…」
Aの怒鳴り声で一気に熱は冷め、次第に三人は机を囲んで警戒しつつも情報交換をし始めたのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：水筆の虜 | 作成日時：2016年5月4日 23時
