ワンピ学パロ【ホラー】 (ページ12)

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誤ノ一ページ12

タイトル形式変えたくなってきたのと、タイトルのつけ方がとある著者さん(二次創作の方)と似通っていないかがすごく心配…うらつくはやってないだろうけど…

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　何かよくわからない“いきもの”から逃げた後、ルフィたちは2階にある教室に立てこもっていた。一つの教室を壁を作ることで無理やり二分したようなその部屋は、仕切った壁だけが木製ではない白い壁で、それだけが周囲になじめずに不自然に浮いていた。その壁に直接設置された黒板の下には、焼酎で使う大きな三角定規が立てかけてあり、机が窮屈そうにずらりと並んでいる。天井にはぽつぽつと扇風機が点在し、それが3人を嗤うように見下していた。

　最後に入ってきたAがシャッと廊下側のカーテンを閉め、入口のすぐ横に座り込んで壁に背中を預ける。黒板の上には死んだように針の動かない時計が、3時15分を指していた。ちょうど6時間目の終わる時間だな…とどうでもいいことをAは思った。

「生きてる？」
「おぅ…」

　全速力で走って上がった息を整える。あれほど走っていたがしかし、汗は一滴も流れていなかった。走ってきた場所は確かに日当りの悪い場所が多かったが、それだけではない。

校舎の中全体の気温が入った時よりもさらに下がってきている。

「なんだったんだよあれェ…」

　ウソップが頼りなさげな声を出して鼻を啜る。原因不明の黒い“いきもの”のおぼろげな見た目を思い出して、Aもかぶりを振ってわからないわ、と小さくこぼした。

「ずるような音はもうしないけど…」

　逃げるのに夢中で後ろなんて振り向いている暇がなかった。あのずる音がしていないから、たぶんまだ近くに来てはいないんだろうが、それでももしかしたらAたちの場所は特定されているのかもしれない。
　
　撒いたのか撒いていないのか、なにで人だと判断するのだろう。人と同じように視覚なのか、猫のように聴覚なのか、犬のように。

…嗅覚…とか？

　とAはそこまで考えてその可能性を振り払う。もし犬のように人のにおいで追ってきているのだとしたら、逃げ切れるはずがない。何度も振り払うのによくないことをまた考えてしまう。別のところに意識を向けようとして、くぐもった声に耳が集中した。