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最初のおまけ ページ1
＿誰でも一度は肝試しと称して心霊スポットや近くの廃墟、日も沈んだ頃の通っている学校を探索したことがあるのかもしれない。しかもその中で“ホンモノ”に遭遇したというのはごく一部の人間たちだろう。それも「声を聞いた」だの「影を見た」だのそんな些細なものである。
しかし中には哀れにも“ホンモノ”の中の“ホンモノ”に遭遇する人間たちもいるわけである。もちろんその“哀れな人間”たちはそんな取り返しのつかぬことになるだろうとは夢にも思わないわけだ。どうして自分たちだけ、と。
そもそも触らぬ神に祟りなしということわざがあるように、行かなければいいものを、と行ってしまった人間たちの自業自得である。
が、やはり“ホンモノ”の中の“ホンモノ”に遭遇してしまうごく一部の人間を、私はとても哀れに思うのだ。
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作者名：水筆の虜 | 作成日時：2016年5月4日 23時
