146．一方的な質問 ページ46
‐ウニョクside‐
それから、約束を取り付けて…惜しみながら、電話を切った。
‐バサッ‐
DH『んで？いつ迎えに行くの？』
EH『うわっ！！…っ、ドンへ！！いつから居たんだよ！』
宿舎の自分の部屋で、ベッドの上に座って…余韻に浸ろうと横になった途端、黒い物体が覆いかぶさってきて…間抜けな声を出してしまった。
顔をあげてみれば、犯人はやっぱり、ドンへで…。
鼻先が触れ合いそうな距離で、満面の笑みを浮かべて、俺の答えを待っていた。
EH『重い！痛い！うざい！…どけって！てか、部屋に入るならノック位しろ！』
DH『分かったよ！何か、最後のひどくない？ヒョクだって、ノックなんかしないだろ！…で？行くの？何時？何処に？』
身体を起こし、俺の手も引いて起き上がらせてから、ドンへは問いかけ続ける。
EH『行く…んだけどさ。どこから聞いてたんだよ。全く気付かなかった…。』
DH『んー。ヒョクが、携帯の画面見つめてる時から？』
EH『最初っから聞いてたのかよ！声かけろよ…ってか、かけて。頼むから…。』
DH『だって、思いつめた顔してたからさ。何が起こったのか観察してた。』
EH『観察って…はぁー敵わないわ。』
DH『例の彼女…だろ？迎えに行くの。ちゃんと約束出来たんだな。』
EH『あぁ、ヒョン達の仕事確認したら19時位がいいかなって。Aの予定も大丈夫そうだったから。』
DH『そっか…良かったな。』
俺が答えるのを、立ったまま聞いてたドンへは少し心配しているような表情だったから。
目を見つめて答えを返すと、優しく笑って、俺の隣に腰かけた。
EH『A、かなり驚いてたみたいだけど…。ちょっと、強引だったかな。』
ついさっきまで、やりとりしていた彼女との会話が思い出されて、不安になる。
俺の気持ちばっかり先走って、約束を取り付けたけど、電話の向こうの彼女の気持ちが分からなくて。帰ってくる言葉だけだと、悪い方にばかり考えが及んで。
落とした肩に、ドンへが手を載せて。
DH『大丈夫。不安にさせないように頑張るんだろ？』
その一言で、彼女とのやりとりを聞かれていたことが思い出されたけど…
何よりもドンへの一言に救われた気がした。
EH『ん。』
素直に感謝の気持ちを伝えるのは照れくさくて、短く言葉を返して、頭を小突いた。
DH『じゃ、俺も一緒に行くから！』
EH『…へっ？ヤー!！!！』
いたずらに笑いながら、ドンへは足早に部屋を出ていった。
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りん(プロフ) - 楽しみ（≧∇≦） (2016年5月22日 6時) (
レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
yumika(プロフ) - りんさん» 早速、ありがとうございます。作者ながら…やっと！という感じです。 (2016年4月30日 0時) (レス) id: b12646fcc9 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - よいよ動き出す運命（≧∇≦） (2016年4月30日 0時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
yumika(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます！夢のような展開になってきました。笑妄想が止まらず、初めて小説を書き始めたんですが、書き進めていくには想像力が乏しかったようで、とてもマイペースな更新ですいません。頑張って妄想を膨らましますので、どうかお付き合いください。 (2016年4月26日 20時) (レス) id: 60c9990c07 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - わたしは、ヒョクに恋してる…ジョンヨンは、わたしに？…（≧∇≦） (2016年4月26日 20時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yumika0404 | 作成日時：2016年4月6日 20時
